↑この時、年末。
「家電が使えなくなるほどの鬱だったことも、あるんだよ」
「えー、ないない。私、そんな風になったことなんて、無いわよ」
以前から、
鬱期のことは何も記憶に残らないので、そう言うのもムリは無いんだけど…
物忘れの自覚、あるよね?
嫁の言うこと即否定って、どっから来るんだ?その自信
「お米が、わからない」
精米機の前で立ち尽くしていた。
(我が家のコメは玄米、小さい精米機を使っている)
「お米は入れたけど、ここからどうして良いのかわからない」
「あー、これとこれを押せば、ほら回った!あとはよろしくね」
ほらほら、前に言った通りじゃない。
いつもは難なく使える精米機。
それが、どこのボタンを押してよいのか、わからなくなっちゃったんでしょ?
”鬱あるある”だから、見よ、この冷静な応対
それから、しばらくして。
「私、どうしちゃったのかしら?」
ん
「精米機はコメを入れて、蓋を閉めて、ボタンを押すだけでしょ?
なんで出来なかったの?自分でも不思議で、聞きに来た」
「いつもなら体が覚えていてサッと出来ることなのに、って言いたいの?」
「そう!何も考えなくても、体が動くのに」
「うーん、鬱になると、たまにあるんだよねぇ」
「?」
「お風呂のスイッチがわからないとか、炊飯器のボタンがわからないとか、
以前にも、呼ばれたことがあったよ」
「えぇー!そうやって、ドンドン出来なくなっていくのね」
「それは心配しなくていいよ!一時的なものだから」
「え?」
「どうやら、鬱になると、頭が一時停止して、次の行動が出て来なくなるみたいで」
「うーん頭が回ってない感じはするわね」
「けど、鬱が終わると、また元通りに使えるようになるから、心配しなくてもいいよ」
「そうかしら?」
「そうだよ。見てよ、私
義母が精米機が使えなくなった大変だ~って、慌ててないでしょ?
また鬱で、一時的にわからなくなってるだけだなって、ほら、こんなに冷静」
「自分でも、なんで毎日使ってきた精米機が、突然使えなくなったのか不思議」
「うん、3合を選ぶボタンが、”その時は”わからなくなっちゃったみたいだね。
でも、一時的なものだから、心配しなくて、大丈夫ー」
義母、鬱なのに、けっこう冷静で、ビックリ
嫁、義母を慰めるために話を盛ってるのではなくて、
本当に、鬱のあいだだけ、認知症が3歩ぐらい進んでしまう。
で、鬱が終わると、2歩下がる。
そうして、認知症は、一歩ずつ、進んで行ってるんだけど、
それは、言わなくてもいいこと。
家事ラクを追求するワタシ
シャンプーの袋にさして、吊り下げて使ってます。便利!
お安くはないので、すぐ壊れないでね~