「あぁ、寝ても寝ても眠いわ。この眠いのは、何なの?」
この4年間、聞き続けてきた、義母のこのセリフ。
双極性障害(躁うつ病)の自覚はない。
躁で、元気になって、誰かに電話するときだけ、わかっているようなことを言う。
「私、躁うつ病でね。それで、先月までは、調子が悪くて寝てたのよ」
まるで、自分の病気について、理解しているように聞こえるが、
寝込んでいたことの理由として、使っているだけ。
これまでは、義母が先のセリフを言うたびに、
「別に、最低限の家事はやれてるんだから、寝てたっていいんだよ」
「今は、眠い時期なんじゃない?」
と曖昧な返答をしてきた。
また、いつものように、眠いことをボヤキたいだけなんでしょ、と思って。
でもさぁ、
電話では、あんな風に言っているし、
本当は「うつになってくると眠い」って、薄々は、わかってるんでしょ?
認知症だとしても、これまでの眠かった日々は、まだ忘れていないハズ。
そこで、今日は、ハッキリと言ってみた。
「うつ、だからだよ」
「えうつだと、眠いの?」
そう来る
今まで、4年間、
眠いうつと、元気な躁とを、繰り返して過ごしてきたよね?
そこまで、自覚、無いの?
「うつになると、寝て過ごすよね」
「そう…これが、うつ、なの」
時には、ハッキリ言ったほうが、いいのかもしれない
今度、「この物忘れ具合はなんだろう」って聞かれたら、「認知症だからだよ」って、言っちゃうかも
だって、本当は、言いたいんだもーん。