嫁(私)は、いつも薬の飲み忘れのチェックが目的で、
新聞をパラパラっと見に(さりげなさの演出)、下のリビングに降りていく。
今日は、義父はデイへ行く日。
もう、外に出て行こうとしている義父(←マスクしていない)。
義母は、荷物を持って、まだ部屋にいた。
何度も、マスクの話はしている。
「マスクつけるの忘れずにね!
」
「あ、マスクね、カバンに入れてあるよ・・・あれ、どこかしら」
(にこやかに、前向きに話をしよう)
「車が来たら、すぐ付けられるようにカバンに入れてあるのねっ
」
「基本的に付けさせるのは、わかってるんだけど、あの人、すぐ取っちゃうのよ」
そう言って、荷物の中身を全部出すが、マスクは出てこない
(だから、まずは付けさせないと、って話をしているんだけど…?)
「うん、カバンに入れて持たせるんじゃなくて、車に乗る前に付けないとねっ
」
「じゃあ…あれ?前につけて行ったマスクがここに置いてあったはずなんだけど・・・」
(使用済みマスクは嫁がこっそり処分してますよ)
「マスクは再利用しないで、新しいの付けて行こうよ。
R姉が持ってきてくれて、在庫は十分あるからね」
「だって、どうせ取っちゃうのに」
「だから、付けないとダメなんだよって義父に言うの。
理解してもらえなくても、付けて車に乗せるの」
「あの人、こういうの嫌がるのよね・・・うーん、ないわ。
新しいの出すしかないか―」
その後、義父はちゃんとマスクを付けて、デイの送迎車を待っていました。
帰ってきて、車から降りてきた義父は、ちゃんとマスクを付けていました。
確かに以前の義父だったら、嫌がったかもしれないけど、
今の義父は、言えば付けてくれる。
今朝の義母は、マスクを持たせようとはしていた訳だし、
義母の『義父のことは私がよくわかってる!』という気持ちに、
寄り添えばよかったのかなぁ。
「そうだね、義父はマスク嫌いだもんね、付けてくれて助かるね
」
って、加えればよかったかなぁ。
こうして書いてみると、あとから思ったりする、けど。
目標達成に向けて動くたちで、共感するとか足りてない。
うちは夫が普通に電車で通勤しているので、
お世話になっている、デイのみなさんのためにも、
マスクを付けて送り出さなくては!と、その場では冷静になれない、嫁でした。