義母の実母や叔母が、
同じく、アルツハイマー型認知症だった。
叔母はご存命で、うちから徒歩10分の特養に入居しているけれど、
義母が面会に行ったのは、数回だ。
義母は
「あんなふうになった叔母を見るのはつらい」
「あの入居者やホームの雰囲気が、いるだけで苦しくなってくる」
叔母はもう誰のこともわからないし、
あそこで穏やかに過ごしているんだから、
苦しかったら、会いに行かなくてもいいんじゃない?と答えています。
2月に物忘れ外来を受診して以来、
自分が認知症であることを、受け入れない発言を繰り返してきた、義母。
怒りっぽかったのは、最近はだいぶ落ち着いてきた。
そして最近は、実際の生活で、物忘れが発生すると、
「どこにしまったか忘れちゃって、こんなことばっかりだわ」
「もう、ボケ老人でダメね」
「あー、また忘れちゃって出てこない」
セルフツッコミを繰り返す。
そのたびに、嫁は反応に困って、特に何も言わないでおく。
義母に認知症の告知をしたのは、車の運転をあきらめてもらう為だった。
でなければ、認知症の薬は、持病の薬が増えたと言ってごまかして、
物忘れは、年齢のせいにしてもよかったかもしれない。
義母本人は、自分の物忘れについて、
『これが認知症なのね』、と思っているのか、
『年だから物忘れが激しいわ』、と思っているのか。
『こんなことばかり』とか『また』とか言うので、物忘れが増えてきた自覚はあるらしい。