「私ね、お料理キットの作り方の紙ね、取っておいてるのよ」
義母は、平日は、材料がカットしてあって調味料が付いてくる
かんたんお料理キットを利用して、夕食を作っている。
先日、義母の娘であるR姉が、引き出しを開けて
「ねえ、この紙、取っておく必要ある?後で何を食べたか見返すの?」
「だって、それ見たら、同じように作れるじゃない」
「イヤ、この調味料が手に入らない限り、無理でしょ。
まあ、いいけど。面白いものを取っておきたい人だね」
ついさっき、義母が嫁にも同じ話をしてきた。
「あれって、材料が切ってあって、調味料が付いてきて、
作り方には『炒めて』『入れてください』って書いてあるんでしょ」
「そうよ、味付けは別なのよ。
お料理の名前が○○のオイスターソース炒め、だったら
オイスターソースが入ってるんでしょ。
同じような材料で、また作ったら、レパートリーが増えるじゃない」
「調味料にはオイスターソースのほかにも、いろいろ入っていて
その調合はどこにも書いていなし、難しいんじゃない?」
「そんなことないわよ、あんな感じで入れればいいんでしょ」
『調味料の再現は無理』vs『大丈夫わかるわよ』
しばし意見を戦わせる
「そうだね、そんな感じで入れたらいいんじゃない」←面倒になった
すると・・・
「だって、玉ねぎ、とか、パプリカ、とか、そういうの入れればいいんだって
私にはそういう発想はないから、へーそうなんだ、って思うんだよ」
「なるほどね、調味料じゃなくて、材料のほうを参考にするのね」
「私、おバカさんだから、青椒肉絲はこれ、っていうのしか、わからないの」
「じゃあ、お料理キットを食べると、新鮮でいいじゃない。また作りたいって思うんだね」
「まあ、でもアレ(お料理キット)みたいに、野菜を何種類も切ったりする気はもうないんだけどね」
コレ、再現はないな。