75歳の義母が車を手放すまでの日々
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うつ期に入ってすぐに、車をぶつけた義母
そんな、完全にうつに入った義母の暮らしぶりはというと、
起きだして、洗濯機だけは回して(洗濯はこだわりのある家事で嫁にさせたくない)
あとは、義父も放ったらかしで、ずっと寝ている。
こうなったら、嫁が変わりに動くしかない。
昼前には起きだしたので、義父母二人ともに昼食を出した。
やれやれ、と、やっと嫁が二階に戻ったら、
ほどなくして、義母に呼ばれた。
「車のカギない?整体に行くの」
念のため二階で保管していて、よかった
「今日はないでしょ」
「予約あるのよ」
「今、12時半なんだけど、いつも予約入れるのって午前中でしょ?」
(おまけに昼休みでしまってる)
「・・・」
「それに、いつも義父のデイの日に予約入れるでしょ?今日、デイがなくて家にいるのに、義父連れて行くの?」
「…どうして、2階に鍵があるの?夫が私の車を使って、そのまんまなんでしょ」
(そこはスルーですか、じゃあこっちもスルーしよう)
「・・・」
「私はこの車しか乗れないんだから、貸さないわよ」
「先週のこともあったし、しばらく運転はお休みしてほしいな」
「・・・」
またスルーですか
自分の調子は自分でわかるって、言い張るけどさ
先日、そんな調子で車をぶつけたよね?
今日もまた、その絶不調のなかで、運転しようとする?
調子が悪い自覚もなければ、わかりもしない
この状態で、知らないうちに出かけられたら、大変だ。
やっぱりカギは2階で預かっておこう、と痛感した。
※整体に行くとなったのは、
なぜか枕元に整体のチラシがあったから。
それを見ていたら、行くスイッチが入った、とみた。