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75歳の義母が「車を手放すまで」の日々を綴っています。
前回の記事はコチラ→序章「75歳・更新」
75歳の免許更新を無事クリアした義母ですが、
双極性障害(躁うつ病)により、
2019年夏、大きなうつ期に突入します。
8月某日
うつの義母は、朝に夜の薬を飲み、曜日も間違え、
「昨日トイレで3回も転んだの」、ものすごい小声で聞き取れない。
一緒に、銀行に行く用事があった。
嫁が運転しようか?と申し出るも、
「大丈夫よ、自分で出来るわ」
また。ブレーキの踏みが甘いので、エンジンがかからない。
「しっかり踏まないとかからないよ」
エンジンがかかって、走り出すが
「左に寄りすぎ!壁にこすりそうだよ!」
突き当りを左折なのに、曲がろうとしない
「早くハンドル切って!前にぶつかる!」
ギリギリでハンドルを切った、が
切ったままの状態で、ハンドルを戻さない
「まっすぐに戻して!」
そのまま、隣家の壁にぶつかる
・・・呆然
「運転、変わるね」
家を出たばかりで、速度もゆっくりで
ぶつかっても、大した衝撃ではなかったのが幸い。
ご近所の壁も、壊さなくてよかった~
銀行の用は振り込みだった。義母には出来なかった。
家に戻った。
「今日は、危なかったね。車の運転はしばらくお休みしてね」
「自分で判断します」
ぶつけておいて、なぜ強気
人に指図されれたくない、のかもしれないが…
自分の状況が判断できずに、運転すると言って、ぶつけたんだよ。
この後、9月には、うつから脱した義母だったが、
この8月は、まったくもって記憶がないという。
「私、8月は何をして暮らしてたんだろう…」
この事故のことも、まったく、覚えていなかった
車をぶつけたことを伝えても、
「だから、調子悪くて、8月のことは何も覚えていないんだってば!」