義母の台所にて
「夫（義母にとって息子）に言っておいてくれる？
テフロンフライパンで刃物は使うなって
」
「夫はテフロンの中で刃物使っちゃいけないのは
わかってると思うよ」
「でも、見て、この傷
！」
「夫が刃物を使ってるの見たことあるの？」
「ないけど、この傷は刃物でしょ？夫が使うから
」
「夫に傷のことは言っておくね。でも、もし話も聞かないで
一方的に夫に使うな、なんて言ったら、怒られちゃうじゃん」
「古いほうは剥げてきてるけど、こっちはまだ大丈夫だったのに、この傷！」
「ほんとだねー、なんで付いちゃったんだろうね」
「絶対、夫よ！」
「じゃあ、なんで傷ついてるんだろうね、って聞いてみるね
」
確かに夫は、そのフライパンを使うことがある。
でも、傷が付いたのは夫が刃物使うからだ、は決めつけじゃない？
義母本人じゃないから、夫だ！って推理はわかるけど、言い方ってあるんじゃない？
今までの義母だったら
「この傷、どう思う？夫じゃないかと思うんだけど、聞いてみて」
ぐらいに言ってきてたと思うんだ。
トゲトゲしていて、きついなあ
。
夫は、以来、義母のフライパンを使うのはやめたらしい
