11月20日投開票の福岡市長選挙に立候補をします。
12年前、35歳で立候補を表明したときに掲げたのぼり旗の文言は「とりもどせ元気!とりもどせ信頼!」でした。「売れない人工島をどうするのか。」「こども病院移転はどうするのか」「信頼が失墜した市政をどうするのか」という争点で争われた市長選挙でした。

当選後も「行政の素人には無理、アナウンサー上がりには無理、市長はうちの息子と同じ歳ですね。」と言われて本当に悔しいスタートでした。

そして今年。かつて分譲が進まず「お荷物」とまで言われたアイランドシティはついに完売して全体の事業収支は150億円の黒字になりました。すでに13,000人が住む緑豊かな素敵な街が形成され、そこから子ども政策のための基金を100億円生み出せました。
市債残高は就任から4273億円減らして、一人当たりの市債残高が36年ぶりに100万円を切ることができました。
市政への信頼度は就任した2010年の41%から2021年の87.3%と12年間で倍増しました。

この12年間で、当時の課題については一定の成果を上げて一区切りをつけることが出来ました。

さてここからは「福岡の未来へ種を蒔くとき」だと思います。

天神ビッグバンやスタートアップなど、力を入れてきた施策については、これからもしっかり進めていきます。
一方、東京オリパラやコロナのパンデミックを経て、世界は経済合理性だけでない、より新しい価値観に向かって動いています。緑豊かな街並みや文化の充実、カーボンニュートラル、多様な人が暮らしやすい街づくりなどにもチャレンジしていきます。もちろん教育や子育て応援施策の充実は国家としても重点施策です。

こういった価値観の変化をしなやかに取り入れて街の進む方向性をアップデートしていきながら、これからの福岡市の街づくりの方向性を定める新たなマスタープランを、多くの市民の声、特にこれからの時代を生きていく若者や子どもたちの意見を中心に取り入れて作っていきたいと思います。

福岡は次のステージへ。これまでの課題に目処がつき、元気な街と言われている今こそ、次の時代の福岡へ向けた種を蒔き、次の世代が収穫できるような素地を一緒に作りましょう。
応援をよろしくお願いします!




福岡市長 髙島宗一郎