全国的にコロナ陽性者が増えています。現在のオミクロン株は相当感染力が強いのでそれぞれご自身の身体のリスク度合いに応じて必要な対策を講じましょう。
今日の新規陽性者は福岡市で5511人。県全体で9136人ですが、重症者は1人で、90代の方です。
新型コロナの流行から約2年半が経過して、専門家もメディアも私たちもいろいろな経験をして、知見も蓄積したと思います。
現在のオミクロン株は、デルタ株とは感染力や毒性などの特性が大きく違うことから、単純に新規陽性者の数字だけを比較したり、過去最高を更新という言葉に過度に反応するのではなく、冷静に受け止めたほうがいいと思います。
時短要請などの行動制限について、権力が私権の制限を行うのは相当大きな理由があるときのみに限定するべきと私は思っています。
福岡県医師会の幹部もマスコミに対し、行動制限を求めるとすれば「重症者が増えた場合だろう」との認識を示しています。
以前のデルタ株の時のように医療機関も政府もコロナの扱いに慣れておらず、重症病床が逼迫するような株の状況と現在のオミクロンBA.5株とは違います。
それにしても濃厚接触者の自宅待機は何とかならないだろうか。
医療現場でも医師やスタッフの家族や子どもが陽性になった時に濃厚接触になってしまいます。本人は陰性でも自宅待機になるので、相当の数の医療スタッフ不足になってしまいます。
民間企業や介護事業者などでも同じ課題を抱え、急な人員体制の見直しなどによって、業務の運営に大きな支障が生じていると聞きます。
株の変異特徴に合わせて、「素早く」「機敏に」政府には対応方針を変えていただきたいというのが現場から聞く多くの声です。
政令指定都市の会議でも、これだけ感染力が強く、広がっている中で全数報告する意味があるのか、重症者対策に絞っていいのでは、早く5類感染症にすべき、など各都市のさまざまな声を聞きました。
福岡市長 髙島宗一郎