【病床使用率がなかなか下がらない理由。実は・・・】

あらかじめ言っておきますが、、、長いですw

 

制度とか仕組みとかがお好きな方はお読みくださいませ。

 

福岡市内のコロナ実効再生産数は0.85で、新規陽性者の数は7日間移動平均では2月2日をピークに下がっています。

 

一方、陽性者が若年層から高齢者層に広がっています。高齢者の場合、そもそもの基礎疾患や加齢による免疫力低下でコロナ感染症が引き金となって、基礎疾患そのものが悪化しています。このため治療が長引き、コロナが陰性になっても継続的な治療が必要で、入院期間が長引いています。このことが、コロナ病床の使用率が高止まりする原因になっています。

 

通常はコロナが陰性になって継続治療が必要な場合は、一般病床か後方支援病院の一般病床に転院して、治療を行います。一般的には、病院間で転院の調整を行いますが、このように患者が急増した時には、病院間で個別に交渉するのは労力がいるので相当大きな負担になります。そこで、病院間の転院をスムーズに進めるためのバックアップが必要となってきます。

 

ここまで入院が増えている時は、病院に調整を任せるのではなく、その権限を持つ都道府県が人を出して具体的な調整機能を担うことは今まさに全国で求められていますし、ただ単純にまん防を延長して飲食店の夜の営業時間を云々するだけではなく、せめて政府は延長を要望する都道府県にこの機能を担わせることは条件として必ずさせるくらいのアップデートをしてほしい!という声も聞きます。

 

福岡市は基礎自治体ではありますが、医療現場の声を受けて、先日緊急避難としてやむを得ず後方支援病床の調整本部を作って、病院間のマッチングを市の職員と福岡市医師会から派遣された医師で行っていますが、県内の他のエリアや全国のコロナ患者受け入れ病院でもここを病院自身に任せているために、病床使用率を下げる上での大きなボトルネックの一つになって困っているのではないでしょうか。

 

【すでに接種券が届いている方は22日までにワクチン接種予約を!】

福岡市ではすでに60歳以上の方や保育士、基礎疾患のある方などには6ヶ月でワクチン接種できるように接種券を送付していますが、22日からは59歳以下の全ての対象者に6ヶ月間隔で接種できるように接種券を送付していきます。高齢者や基礎疾患のある方など既に接種券をお持ちの方は22日以降は予約が一気に増えるのでそれまでに予約をする方が早い時期に予約を取りやすいと思います。

 

福岡市HP
https://www.city.fukuoka.lg.jp/hofuku/coronavaccine/wakutin.html#3jiki

 

 

 



予約などインターネットでの手続きはこちら(福岡市ワクチン接種予約について)

 

 

ちなみに、残念ながら政府は前回と同量のファイザー製ワクチンを少なくとも直近で調達することが出来ないとのことです。ですからファイザーを待っていると、かなり先まで打てない方が出てくることが想定されます。それならモデルナで接種したいという方は22日までに予約する方が取りやすく、早く接種出来ると思います。

 

それにしても、国産ワクチン、国産治療薬の創薬プロセスがこんなに遅いスピード感でいいのか、とても疑問です。

今回のコロナは世界的に蔓延しているので海外の人たちがリスクを取って治験や創薬をして、海外の厚生労働省がリスクを取って承認したものを、日本ではそろりそろりそろり輸入しています。

 

もちろん有効性や安全性を慎重に見極めることも大事ですが、日本だけでウイルスが変異したり、外国からバイオテロ攻撃を受けた時にはどう対応するのか、日本のために海外はリスクを取ってくれません。そもそも日本だけではマーケットが小さいので費用対効果が成立せず海外の製薬メーカーは開発しないと思われます。

 

厚生労働省はどのように想定しているのでしょうか。この激震のコロナ2年間ですら変わらなかった日本の医療や薬、危機管理体制など諸々の仕組みを、これからコロナが治まった後に変えようという動きが起こるのか?と想像すると悲しくなってしまいます。

 

 

接種対象者 (3回目)福岡市HP
https://www.city.fukuoka.lg.jp/hofuku/coronavaccine/wakutin.html#3jiki

 

 

 



予約などインターネットでの手続きはこちら(福岡市ワクチン接種予約について)

 

 

 

 

福岡市長 高島宗一郎