福岡市とトヨタ自動車は、水素社会の早期実現に向けた連携協定を締結しました。
 
福岡市では7年前から市民の生活排水から水素を取り出してFCV(燃料電池車)に直接充填する世界初の取り組みを進めたり、燃料電池トラックやバイクの実証実験に日本初で取り組んできました。
 
去年11月のスーパー耐久レースでは、トヨタ自動車の水素エンジン車両に福岡市民の生活排水から製造された水素を使用するなどの連携を行いましたが、今回の協定によって、広くまちづくりの中で水素エネルギーの活用を進めていきます。
 
具体的な取り組みの第一歩として、福岡市のゴミ収集車や給食の配送者として燃料電池トラック、移動式発電・給電システムの導入の検討を始めています。
ちなみにこの移動式電力供給車は、災害時には避難所などへの電力供給が可能で、平時にはイベントや一般バスとしての利用も可能です。
 
また福岡市が進めてきた国家戦略特区など規制緩和を勝ち取るためのノウハウも、水素の社会実装をより進めていく上で大きく推進力として活用していただければと思っています。
 
 
福岡市長 髙島宗一郎