【大切な人の命を奪ったコロナ】
当時、地方局のアナウンサーとしては前例の無かったワールドプロレスリングの実況担当という道を開いていただいた大恩人の海谷善之さんがコロナで亡くなられたという訃報を昨夜聞いた。
プロレス中継の主とも称される大ベテラン現役プロレス中継ディレクター。多くのレスラーや放送関係者がお世話になった方。実況の時はいつも隣で見守ってくれてた。つい先日まで何も変わらずバリバリ仕事をしていたのに、、、本当にショック。
東京の自宅療養で一度は熱は下がったものの、容体が急変したとのこと。
基礎疾患があって、いわゆる肥満体で痛風だったし、美味しいものが大好きで、最後に着信していたメールのやりとりは「鮭明太子はうまいかな〜」という趣旨のもの。肥満と糖尿病などの基礎疾患は重症化に繋がりやすいことは言われているが、本当にお世話になった方の訃報は心底気持ちが落ち込む。
そして、子どもの頃からの憧れで、中継に携わっている時も本当にお世話になったリングアナウンサーの田中ケロさんがコロナ重症でICUに入っているとのこと。ケロさんのコールで何回鳥肌が立ち、涙が溢れたか。ケロさんの命を賭けた闘い、絶対に勝利するよう祈っています。
東京だけでなく、全国的に今は本当にコロナがまん延しています。世代に関係なく気をつけるのはもちろんですが、40代以上の方はもとより、特に肥満や糖尿病などの基礎疾患がある人については若くても本当に重症化リスクは高いので気をつけましょう。
福岡県の18日時点での重症病床使用率は12.8%ですが、特に今は爆発的に新規陽性者が増えているので、入院やホテル療養の調整に時間が掛かるケースが出ていますし、今後さらに首都圏のような状況になる恐れもあります。
行政としてもそのような事態を避けるために、連日何が出来るか、関係者との協議をしています。ただ本当に最後に自分の命を守れるのは自分自身です。
感染対策に取り組むのは当然ながら、私自身も、免疫力や体力を付け、そして肥満などの基礎疾患から脱却出来るように日々の健康づくりにも真剣に取り組もうと改めて強く思いました。
福岡市長 高島宗一郎