【土砂災害への警戒と抗体カクテル療法】福岡市では、土砂災害の恐れがある地域に住む37,669世帯、80,762人に対して避難指示を発出中です。

これまでの雨で地盤が緩んでいますので、もう暫くは雨と災害に最大限の注意が必要です。

さて政府は20日から福岡県を緊急事態宣言の対象区域に加える方針を出したとのことです。
福岡市内については、すでにまん延防止等重点措置のエリアに指定されています。しかし、お酒の提供を行わないことや20時までの営業時間の短縮など、実質的には緊急事態宣言と変わらない要請内容であったことから、福岡市の支援策についても、緊急事態宣言時と同等の内容で実行しています。

ちなみに、東京ではずっと緊急事態宣言中ですが、PCRの新規陽性者は増え続けています。つまり緊急事態宣言の地域になれば新規陽性者が減るというわけではありません。

手洗い、消毒、マスクなどの基本的感染対策の徹底や、栄養と睡眠をとって免疫力を高めることで自己防衛することは個人で気を付けるしかありません。

ちなみに40代で中等症になった二人(それぞれワクチン未接種)の体験談を聞いたのですが、本当に苦しくて、ベッドの中で死ぬのかなとまで考えたそうです。

さて福岡市内の宿泊療養施設の一部で「抗体カクテル療法」が実施できるようになりました。さらに自宅療養者にも使えるように、杓子定規でなく厚労省には「できる方法」を考えて欲しいものです。

またこの抗体カクテル療法を有効に使うためには、陽性が判ってからより早期に使用することが大切です。

しかしながら、現在は1日の新規陽性者が爆発的に多くなっているため、保健所への連絡や調整などに時間がかかっており、宿泊療養などの施設で症状が悪化する前に抗体カクテル療法を行うことが難しい事例も生じています。

できるだけ早期に抗体カクテル療法を行い、自宅療養に移行する方法はないのか。
医療機関で陽性が判明したら、例えば「緊急時に限って」保健所を通さずに医療機関が直接抗体カクテル療法が出来る宿泊施設などにアポイントを取ってすぐに対応することが出来ないか等、松田福岡県医師会長ともあらゆる可能性について話しました。

もちろん専門性が高い内容です。直接的な医療調整は県の権限ですし、その先には厚生労働省もいますから、服部知事や医療関係者ともしっかり連携しながら、福岡市としてもしっかりバックアップをしていきます。

福岡市長 高島宗一郎