【なぜコロナ病床は増えないのか】
○人口10万人あたりの新型コロナでの累計死亡者数は、イギリスは186.4人、アメリカは159.3人、日本は6.5人。

○人口10万人当たりの累計陽性者数は、アメリカが8798.8人、イギリスは6315.5人、日本は348人。
(Financial Times Coronavirus tracker, 2021.3.8時点)

○1000人あたりの全病床数は、イギリスが2.5床、アメリカが2.9床、日本は13.0床。
(OECDData, 2018年)

○全病床に占めるコロナ病床の割合は、イギリスは22.5%、アメリカは11.2%、日本は0.87%。
(日本経済新聞2021.2.23)

新型コロナの感染拡大で、その弱点が明らかになった日本の医療提供体制。
他の先進国より圧倒的に少ない陽性者数の日本がなぜ病床不足に陥り、かつ1年経過しても状況に大きな変化が見られないのか。

病床稼働率の分子である入院につながる新規陽性者を増やさないよう、血の滲む努力を国民はしている。しかし分母であるコロナ病床を増やすことは国民の努力ではできない。下げ止まる新規陽性者や病床稼働率だけを見て、緩んだとか、重大な私権制限である緊急事態宣言延長を簡単に口にする人には分母である病床を増やす努力をどれだけ真剣にしているのか問いたくなる、という声を最近よく聞く。

日本ではコロナ陽性者を受け入れられる病床がなぜ圧倒的に少ないのか。

甲子園が中止になり、店の営業ができなくなり、国民の自由が制限されてきたこの一年に、行政や感染症対策の現場ではどのような取り組みをしてきたのか。

次の冬までのコロナ病床を増やす短期的な取り組みと、数年内というスパンで厚労省や都道府県は何をすべきか。

国民はどのように協力すべきか。

G1クラブハウスで、堀 義人さんから病床問題のモデレーターに指名されたので、上記のような個人的に聞きたいことを自由にClubhouseで聞きまくろうと思っていたら、まさかの超最前線のすごいメンバーになったので、ここでも告知だけしておきます。

・沖縄最大規模の急性期病院、沖縄県立中部病院の感染症医で、行政経験もあり、コロナ初期から医療機関の最前線をご存知の高山義浩先生。
・去年までコロナ病床確保を担当していた厚生労働省のエース久米 隼人さん。
・長く医療問題に関する記事を執筆し、日経新聞に「コロナ医療の病巣」というエッジの効いた記事も連載されている日経編集委員の前村 聡さん。

Clubhouseなので録音やメモができないので、逆に聞きたいことをモデレーターとしてズバズバ聞きたいと思います。

17日(水)の22時から23時までの60分一本勝負。

久米隼人(厚生労働省)、高山義浩(沖縄県立中部病院)、前村聡(日経編集委員)、高島宗一郎(福岡市長)、堀義人(グロービス経営大学院)





福岡市長 高島宗一郎