昨日、コロナ感染に不安なご家庭に学びの選択肢を増やすため、自宅にタブレット端末を持って帰って、自宅から授業を受けることが出来るようにするという投稿をしました。
今朝の西日本新聞の記事で、『課題は、学校外からオンライン授業を受けた場合に「出席」とはみなされない点だ』という記述がありました。
出席扱いにならないのであれば、利用したくても選択肢になりません。
そこで、朝に改めて教育委員会に確認したのですが、結論は、自宅からオンライン授業に参加した場合でも出席扱いになります。
厳密に言えば、自宅からオンライン授業に参加した場合でも、その授業を教職員が評価し校長が判断して出席扱いにすることが出来ます、という説明がより正確ですが。

記者さんはきっと「欠席扱いにせず出席停止」という文科省の規定する建て付けの一部を取材して、利用する児童生徒が困らないように問題提起をしていただいたのだと思います。一方、福岡市の教育委員会ではそれに加えて上記のような判断で「出席」にすることを全学校に周知しているということなのです。

いずれにしても、オンライン授業については文部科学省や教育委員会もコロナ禍でこんなに急な展開になるとは想定していなかったでしょうから、いざスタートすればいろいろな不具合も出てくるでしょう。

ただ、国と地方自治体の完璧な制度設計が出来るのを待つのは時間が掛かり過ぎます。コロナ禍という状況を踏まえ、走りながらその都度、ソフトとハードのアップデートをしていくというのが、ベストではないけど最も正解に近いのではないかと思っています。

教育委員会には学校の現場の状況をしっかり吸い上げていただき、改善策を検討いただければ、市長部局としても文科省への予算要望をはじめ、しっかりサポートしていきますし、教育現場で得られた知見や課題については教育再生実行会議を通して文科省にもシェアしていきます。

福岡市長 高島宗一郎