球磨川氾濫に伴って大きな被害が出ています。

福岡市民の皆さんの中にも、現地に親戚や友人がいるという方も多いでしょうし、心配をされていることと思います。

 

福岡市の消防は、ヘリコプターでの孤立者救出や上空からの被害把握を行い、熊本県庁で、尾崎隊長から緊急消防援助隊の活動について説明と報告をしました。

 

 

また福岡市の支援部隊が、被害の大きい八代市の坂本地区で活動をしています。停電と電話不通の状況が続き、道路の通行止めについても、一部土砂の撤去は完了しましたが、全面開通には至っておらず、車両の進入は出来ていません。

 

 

ボランティアについては、八代市社協にボランティアセンターを、坂本地区にボランティアセンターサテライトを設置予定です。ただ坂本地区はまだしばらく時間がかかると思われます。

 

大雨に備えて避難所23箇所を開設していますが、コロナの状況もあるので避難所支援は行政が対応し、ボランティアは在宅者支援とする予定とのことです。

 

段ボールベッドや食料3600食は熊本や国から調達していますが、これから罹災証明の現地調査などを福岡市として対応していくことになると思います。

 

災害廃棄物関係でも福岡市から現地調査に派遣していますが、被害の大きい球磨村はまだ状況把握が出来ておらず、八代市も坂本地区へは道路が寸断されていて状況調査が難航しています。それ以外のところでは熊本県との協議の中で情報共有しています。

 

水道については、芦北町と八代市の被害が特に大きく、断水が続いています。全体で6000戸以上の断水が続いていて、昨日までに断水が解消できたのは2000戸超程度です。

 

福岡市は人吉市で給水活動を行いました。ただ大きな水道管の被害はなかったことから、順次、復旧しているとのことです。人吉市の水道局が水に浸かっていました。

 

 

 

 

災害による被害は大きいのですが、熊本地震と九州北部豪雨などを経験して、今回は全体として国や県の動きも早く、初動から協力体制が取れています。

 

また何と言っても、熊本市の大西市長が、熊本地震の被災の経験を踏まえて、支援側として迅速に動いていることもとても大きいと思います。

 

ただ、今週は九州各地で大雨が続いて、さらなる被害も予想されるので、各都市は自分の地域の災害発生にも警戒と準備をしながらの支援活動になります。福岡市自身も十分な警戒が必要です。

 

福岡市民の皆さんは、それぞれがお住まいのエリアで避難が必要な場合は福岡市の公式LINEなどで情報を発信しますので、十分に警戒をお願いします。

 

福岡市長 高島宗一郎