福岡市立の学校で全員登校が始まります。一方、国境や市境を封鎖できない以上、市内や県内で新規感染者をゼロにしても外から感染者が一人でも入ってくればいつでも広がる可能性があるわけですから、児童生徒や保護者の方の中には学校再開について不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。


そこで、教育委員会から報告を受けた内容について、2つの取り組みをシェアします。
 

安全対策とオンライン授業についてです。

まず、学校の消毒を充実させるため、全ての学校に消毒を行っていただくスタッフを専属で採用して、毎日、小まめに消毒を行います。採用手続きが整うまでは、学校の先生によって1日2回の消毒を行い、順次各学校に配置していきます。
 

また、各学校に消毒液や換気に使うサーキュレーターなども購入します。

特別支援学校は、スクールバスを使って登下校を行っていますが、バスの中が密になることを避けるため、スクールバスを増便します。

一方、それでも子どもに基礎疾患があったり、諸事情で登校させるのが心配な保護者もいらっしゃると思います。
 

そういった子どもたちには保護者の判断で早速オンラインで授業を受けられるようにします。すでに教育委員会として生徒を交えたリハーサルを完了しています。

児童生徒に一人一台のタブレットが揃うのにはもう少し時間が掛かるので、当面はそれぞれのご家庭のパソコンやタブレットなどのネット環境を使っていただければ、教室と映像で繋いで授業を受けられるようにします。欠席にはしません。

分散登校の際に諸事情で登校しなかった人数は把握していますが、明日からの全員登校で実際に今後も登校しない人数が正確に掴めますので、オンライン授業について、小学校では順次対応します。
 

中学校は一部端末が足りないものを現在発注しているので、遅くとも6月中旬には全てのクラスでオンライン授業対応可能になります。

北九州市の小学校でクラスターが発生したという例もある中で、子ども自身の健康状態や保護者の考え方も様々であることを考えれば、これからのコロナと共存せざるを得ない社会での学校は、登校学習とオンライン学習を併用する形になりそうですね。

いずれにしても、このほかいくつか暫定的な措置なども予定していますので、明日の朝の会見と教育委員会からの発表により、今後の対応策についてお知らせしていきます。

 

福岡市長 高島宗一郎