テイクアウトのとり田の水炊きの後、残ったスープに冷凍庫に残っていた牛肉と野菜を入れてカレーライス!この一ヶ月で料理の手際がとてもよくなった高島です。

 

さてPCR検査ですが、今日は112件の検査を行いましたが、すべて陰性でした。2日連続で感染者がゼロとなるのは、3月23日以来、50日ぶりのことです。この未曾有の事態に、みなさんに協力して頂いたことが結果として現れて嬉しく思います。

 

一方、休業要請は解除されていない状況ですが、14日にも要請を緩和するという先日の小川知事の会見や感染者減少の結果を見て自己判断で自粛をやめられている方もいらっしゃるようです。

 

日本は鎖国していませんし、県境で関所を作れませんから、これからも感染者がひとりでも入ってくれば再び感染拡大します。

二波も三波も必ず来ます。

 

だからこそ、国の一般的な基準でなく、14日には福岡県として自粛を要請したり緩和したりする基準を福岡県の医療資源を基に数値を明確にしていただくことを期待します。

 

市民県民の納得と共感がなければ、再び自粛と言ってもなかなか協力してもらうのは厳しくなるのではと危惧しています。出口戦略は入口戦略でもあるのです。

 

そうした中、九州大学の小田垣孝教授が、PCR検査の機会を増やして早期に隔離すれば、人との接触機会を8割減としなくても、感染を早期に収めることができるという計算結果を発表してニュースになりました。


この研究の医学的な検証はこれからでしょうが、いずれにしても、市民県民に自粛協力を呼びかけるという善意に頼るアプローチと合わせて、医療体制としても、早期に発見して、早期に他者との接触を断つという体制の強化も必要です。


 

医療調整は県の権限ですが、福岡市が独自で出来るようになったこととして、ドライブスルー方式のPCR検査があります。

 

今月から福岡市医師会の協力のもと、ドライブスルー方式で検査できるPCR検査センターを設置しました。

 

今後、感染者を早期に発見して隔離する体制を強化するため、さらに市内に3カ所ドライブスルー方式のPCR検査センターを増設して、市内4カ所体制としていきます。

 

来週開催する臨時議会において、追加支援策の予算案の中に計上し、早急に議論してもらう予定です。

 

これにより、保健所を介さず、地域のかかりつけ医の紹介ですぐにドライブスルー方式の検体採取を行い、民間の検査機関で検査するしくみがさらに広がります。

 

先日、国の示す「相談・受診の目安」が見直されましたが、症状があり医師が必要と診断すればすぐに検査へとつながります。早期発見・早期診断・早期治療に繋がることを期待しています。

 

ちなみにPCR検査の検体は、これまで鼻の奥や喉の粘液を採取していましたが、今後5月中にも唾液でも検査できるようになるとの報道がありました。

これが採用となれば、より安全かつ手軽に検査が受けられるようになるでしょうね。期待しています。

 

また、福岡県医師会が、アビガンを福岡県方式として、使用手続きを簡素化してより使いやすくするという発表をされました。厚生労働省や福岡県医師会など、関係者の皆さんに感謝します。

 

ただ、アビガンは軽症や中等症に効果が大きい薬ですが、今回は軽症といっても重症化の懸念がある人にしか投与できませんし、病院からホテル療養に移る場合は薬を止めなければならないなど、肝心の部分はまだ認められていません。

 

福岡市としても特区の活用なども含めて厚生労働省や内閣府と話を進めてきましたが、総理もアビガンの早期承認を目指すと明言して下さったので、ぜひ関係者の皆さんのお力で、医師が必要と判断した患者には速やかに投与できる仕組みが構築されることを期待します。

 

そして、もちろんワクチンが1日も早く開発されることを心から願っています。

 

福岡市長 高島宗一郎