福岡市は9割の人がサービス業のような第三次産業で働いているという特徴的な産業構造です。だから、人がたくさん集まることが一番の成長戦略。福岡市がいろんな国際会議やスポーツイベントを誘致してきた理由はそこです。人が来て、移動して、食べて、飲んで、泊まって、買い物して。観光MICEはビジネスの裾野がとても広いのです。
 
今、新型コロナウイルスの影響で人の移動が止まっています。特に飲食店やライブハウス、クラブ、そしてイベント会社、ホテル、免税店など、今は本当に大変だと思います。
なんとかしたい。経済のアクセルを踏みたい。福岡市の場合、一番の経済対策はまさに人を集めることなのです。
 
一方で、今は新型コロナウイルス感染のクラスターを作らないため、人が集まるイベントなどへ自粛要請を行うなど、ブレーキをかけなければいけないという相反するジレンマを抱えています。
 
でも自粛が続いて人が来ないと店が潰れて、会社が潰れて、多くの人、そしてその家族が生活できなくなってしまう。もしかするとコロナ以上に人が亡くなる可能性だってあるかもしれない。
 
まさに二律背反。感染も防ぎたいし、同時に市民の生活と経済も守りたい。ブレーキとアクセルを同時に踏みたいジレンマ。
 
こうした中で、今年の博多どんたく港祭りを中止するという方向で検討が進んでいます。正式決定はまだですが、一生懸命準備と練習をしてきた参加者の皆さんのことを想うと相当な葛藤があります。ただGW期間中に世界中から例年1日に百万人以上が来るイベントですから、やむを得ないと言わざるを得ません。
 
何が言いたいかというと、
 
コロナが落ち着いたら福岡市もガンガンアクセル踏みます!
アフターコロナでは、経済界や民間団体の皆さんと連携して、街中でイベントして、来年の東京オリンピックパラリンピックで盛り上がって、世界水泳選手権福岡大会で世界中からのお客さんをおもてなししましょう。
マスターズ大会で来た長期滞在の選手や応援者に九州各地を周遊してもらいましょう。
 
だからそれまで、もう少しみんなで歯を食いしばろう!
いつまでってはっきり言えないのが辛いけど。
世界中でいろんな人たちも頑張ってるし。
 
明けない夜はないっ!!!絶対に。
 
ちょっと現実的な話ですが、保育園などの利用が決まってるけど、育児休業を延長する特例を望まれる声があったので、復職期限を6月1日までに延長します。今日、保育協会の園長会で説明が終わりましたので、市民の皆さんにもお伝えします。
 
その他、生活支援や経済対策、福岡市のPCR検査の状況や陽性反応の方の行動歴などはこちらを御覧ください。
 
 
 
 
福岡市長 高島宗一郎