政府からの要請に基づき、3月2日から春休みまで福岡市立の小中高校と特別支援学校を臨時休校にします。
 
新型コロナウイルスを1日も早く抑え込みたいという思いは全員が一致しています。ただこれが絶対という特効薬はなく、どんな施策を行うにしてもプラス面とマイナス面があります。
福岡市は市民に一番近い基礎自治体として、いかに今回の政府の施策をスムーズに実施できるか検討を行なってきました。特に小学校低学年や特別支援学校の児童生徒への対応について、共働きやひとり親世帯などの保護者のみなさんがどうすれば安心できるか、福岡市としてフォローアップ出来るか昨夜から協議してきました。
 
その結果、共働きやひとり親世帯で子どもの留守番に不安があるご家庭については、朝8時から19時まで留守家庭子ども会を実施して対応します。
通常は事前登録のある1〜6年生が対象ですが、今回は特例措置で臨時登録も受け付けますし、当日登録なども柔軟に対応を行います。
利用料については、就学援助受給世帯や市民税非課税世帯、生活保護世帯は全額免除を行います。
 
一方、たくさんの子どもが狭い部屋に密集して逆にリスクが高まるのではないかとか、急に見守りのスタッフを集められるのかという課題が頭に浮かぶかもしれません。
 
そこで福岡市では特例措置として、いつも子どもたちをみている学校の先生も指導に当たっていただき対応します。
 
また人数が多い場合は、学校の教室などを使って子どもの人口密度をぐっと下げた上で子どもたちを見守ります。もちろん、朝には必ず検温を行って、発熱や風邪の諸症状がある場合は家庭で休養してもらいます。
 
 福岡市ではほぼ全ての学校の敷地内に留守家庭子ども会を置いているという特徴があるので、普段から教員と留守家庭子ども会で連携をしています。協力をいただく教職員や支援員をはじめ、関係者の皆さんには感謝しかありません。
 
また特別支援学校の保護者については、民間のデイサービスを利用している児童生徒も多いので、今回の臨時休校によって保護者の負担増にならないように、福岡市からサービス利用料の補助を行います。
 
学習については、3月に行う予定だった学習内容は新学期に行います。小学校6年生の場合、市立中学校とは連携しているので中学校の新学期に行います。
 
卒業式について教育委員会と早朝から改めて話し合いました。感染拡大防止対策をしっかり行った上で、予定通りの日程で、内容と時間を短縮して開催します。
一方、卒業生は友達との最後の日々が急になくなって寂しい思いをしていると思いますので、各家庭でも心のケアをお願い出来ればと思います。
 
刻々と状況は変わっていますし、誰も正解が分からない初めての事態です。共通の敵、新型コロナウイルスを1日も早く抑え込むために、福岡市も出来る限り市民の皆さんに寄り添った施策ができるように職員一丸となって取り組みます。
 
その他、新型コロナウイルスに関する情報は福岡市のHP福岡市のLINE公式アカウントをご覧ください。
 
 
 
 
福岡市長 高島宗一郎