今日、日本の医療の歴史では画期的なことが福岡市で行われました。
私たちがお薬をもらうときには、薬剤師さんによる対面での服薬指導が義務づけられているのですが、国家戦略特区を活用して、交通が不便な地域に限って全国で初めてこの規制を緩和してもらい、オンラインでの服薬指導が出来るようになりました。
今日、ついに国でこの制度への公的医療保険の適用が決まったことを受けて、早速志賀島に住む85歳の方と東区名島の薬局をスマホで繋いで、オンラインで服薬指導を行いました。
薬剤師さんもこれまで薬を届けるために掛かっていた往復の時間がなくなり、より多くの患者さんに服薬指導ができると感想をおっしゃっていました。
また患者さんにとっても時間の自由がきくようになることと、パソコンやスマホであれば、服薬指導の際に家族が一緒に聞きやすくなるというメリットもあります。
すでにオンライン診療は可能になっていたので、今日の遠隔服薬指導も合わせれば、診察から服薬指導、お薬をもらうところまで全て家にいて完結できることになりました。
 
パソコンやオンラインの話をすると「高齢者には使えない人も、、、」という指摘があるかもしれません。もちろんフォローが必要な方もいらっしゃると思いますし、これまで通り病院や薬局に直接行かれてももちろん大丈夫です。
ただ、ICTやスマホの活用を進めることで、最もメリットを受けるのも高齢者なのです。
これからも福岡市医師会や福岡市薬剤師会の皆さんと協力をしながら、離島や山間部などへの医療サービスの充実に繋げていければと思っています。
 
福岡市長高島宗一郎