福岡市から避難所サポートで職員が入る倉敷市の状況です。今日(7月11日)現地で私が感じた印象を箇条書きでシェアします。
 

倉敷市といってもかなり広く、エリアによって全く被災状況が違う。倉敷駅周辺エリアは全く通常と変わりなく、お店も全て通常営業。道路もスムーズ。


一方、倉敷駅から車でおよそ20分ほど行った高梁川付近から車が渋滞でほとんど動かない。ようやく着いた真備地区に入ると景色が変わる。道全体が川からの茶色い土で覆われている。特に大きな被害は小田川の氾濫したエリア周辺に集中している。

 

支援における一番の問題は大渋滞。川を渡る橋が限られているので交通のボトルネックになっているということと、このエリアの信号が動いておらず、手旗信号などで裁く人もいないので交差点はカオス状態で渋滞している。

 

水やお弁当、服など避難所内の基本的物資は揃っている印象。
避難所の体育館には、冷風機が使われずに何台も置かれたままになっている。暑さ対策で揃えたものの、同時に使うと体育館のブレーカーが落ちたとのこと。そもそも体育館はそれだけの電力を使う想定で出来てないので仕方ない。今後は避難所としての機能を前提にすべきかもしれない。いや、むしろそれ以前に避難するのに体育館ということ自体を考え直す時期に来ているのでは。そこは言いたいこともあるが別の機会に。

 

岡田地区ではごみ収集の機能が低下して、路上にゴミが溢れている。災害ゴミももちろんだが、特に生ゴミは深刻な衛生問題にならないように対応が必要。他都市からごみ収集車の支援をとも考えるが、それでなくとも渋滞で支援の車が全く動けないので、流入交通量は増やしたくないというジレンマも感じる。
これではボランティアが現場に到着するまでに時間が掛かり過ぎる。自転車だけは、渋滞で全く動かない車の横をスムーズに通り過ぎていた。渋滞を前提とし、支援拠点の適正配置や避難所間の横の連携を密にした効率的な支援体制の構築が大切。


かなり長期の支援が必要になるので、総務省や知事会、市長会の広域調整で先の人員配置計画まで立てておくとスムーズ。


まだこれから台風シーズンに入ると思うと恐い。

 

福岡市長高島宗一郎