福岡空港の運営について「これは民間で出来る」「民間でやる方が効果的だ」と判断した部分だけ切り出して、国が新しい空港運営会社に委託します。
そういう性格の会社ですから、私はこの新会社に福岡市が何億円、何十億円という貴重な税金をつぎ込む必要はなく、むしろ子どもや教育のような市民に密着した課題に使うべきと思っています。
多分、報道で見ても何がポイントなのか解りにくいと思うので、私なりに噛み砕いてみますね。
 

Q、空港を民間に任せて安全は大丈夫?
A、国の管理空港であることは変わらず、安全基準なども全て国のままです。専門的に言えば、所有権も安全基準づくりも全て任せてしまう「民営化」ではなくて「民間委託」なので、民間に任せてもいい部分だけを切り出して任せるものです。
 

Q、空港は騒音などもあるけど、周辺環境対策は大丈夫?
A、新会社を運営したい企業は、これまで以上の対策を提案することが公募の条件ですし、その後も国が監督・指導します。
 

Q、そもそも空港の新会社は何をするの?
A、一番の目的は、たくさんの人が乗降する空港に、民間のノウハウで人気のお土産や飲食のテナントを配置したり、滑走路の着陸料を収入として、ターミナルの整備費などにあてるのです。これはまさに民間が得意とするところです。
 

Q、行政として出資しないと空港とは無関係になるの?
A、法定協議会という場で地元自治体として新会社にものが言えます。もとより、福岡市は立地自治体として当然役割を担ってきましたし、これからも国や新会社と連携しながら空港の発展と周辺環境対策を行います。
 

Q、災害などで大きな被害があった時などは?
A、その時は国が直接運営することに決まっています。
 

Q、他にも自治体が出資してない空港はあるの?
A、先行して民間委託をしている仙台空港や関空・伊丹空港も自治体が出資していませんが、問題なく運営されているそうです。
 

Q、戦略的な路線誘致も新会社の仕事と聞きますが、自治体は関わった方がいいのでは?
A、路線の設定については航空会社の経営判断により行われるものです。航空会社は赤字路線はシビアに切ってきます。福岡市に人が集まるようにビジネスを作り、国際会議の誘致や九州観光のハブ機能を強化することの方がより効果的な路線誘致策ですし、これは出資など行なわずに出来ることです。


Q、この後はどうなるの?
A、再議といって、もう一度議会で採決をします。一人でも考えを改めて頂ければ結果は変わります。


皆さんが投票した市議会議員さんはどういう動きをしていますか?

 

福岡市長高島宗一郎