市長になって初めて議会で否決されました。
リスクを伴う出資という名の投資に、市民からお預かりした何十億円もの税金を使うのか、それとも喫緊の課題である子育て支援や教育などに使うのか。
もちろん後者ではないでしょうか。
私は福岡市の提案は間違っていないと思いますし、多くの市民の皆さんにも賛同頂けると思っています。
民にできることは民に。民間の自由度を高めて国際標準の空港にすることがそもそもの前提であったはずです。
また仙台空港も、関空も伊丹も、自治体は出資していませんが問題なく運営されています。
繰り返しますが、空港の返還金の使い道は行政しか出来ない喫緊の課題である子育て支援と滑走路増設などに伴う周辺整備に使うべきと思うので、
議会の決議は真摯に受け止めるものの、今後も出資しないことに変わりはありません。

【もう少し詳しく知りたい方のために】

福岡空港への出資議論の前提は民営化ではなくて民間委託です。今回の福岡空港の民間委託とは、国の所有のまま、国の安全基準いわゆる仕様書に基づいて運営するわけで、民間委託するからといって安全性が損なわれるものではありません。
自治体の関与についても、法で定められた協議会の場で自治体と空港運営会社とが協議できる仕組みもあります。
ちなみに5%以下の投資でも数十億円かかると見込まれますが、その程度の割合の出資をしても株主としての発言力は極めて限定的で、意見を確実に反映できるものでもありません。
新規航路誘致も地域対策も、出資するしないに関わらずこれからも立地自治体である福岡市が運営権者や国県と連携しながら行うことに何ら変わりはありません。
そして言うまでもなく新航路の決定は最終的には各航空会社が収支を判断して決めることです。

#ちなみに自民党で中央区選出の中島まさひろ市議はこの考えに賛同するために会派を辞めてまで執行部案に賛成をして下さいました

 

福岡市長高島宗一郎