これから人口減少が進む中で、郊外に住む方や障がいのある方を含めて、全ての市民の移動手段が確保されるのかは大切な課題です。
世界経済フォーラム、サマーダボス会議に出席しました。
私からは自動車の自動運転や都市部と郊外部の日常生活の移動手段について、そして下水汚泥を資源にした世界初の水素ステーションについてのプレゼンをしてきました。また九大箱崎跡地の再開発についてもダボスの最先端のスマートシティの知見を導入するためのアプローチをしてきました。
さて、今回のダボスで感じたコト。
世界の熱い視線は第4次産業革命、イノベーション、テクノロジー。
人口知能やロボットなど、ITと工業の組み合わせで人間の雇用が大幅に減ることが予測される中で、これからニーズが増える分野で雇用に繋がるように備える必要があるとのこと。
失業なき労働力の移動がスムーズに出来るよう、福岡市行政としてどのように備えるか。国の社会保障制度の再構築は付いて来れるか。
ただし新しいテクノロジーなどの商品化が盛り上がりを見せる一方、シェアリングエコノミーの議論が典型のように、これらのテクノロジーや革新的なサービスが実社会で実装されなければ世界は変わらない。
それぞれの空間ごと、分野ごとに細かく別々の規制で縛られている。そして法や条例の改正は、新規参入を阻む既得権者に支えられた一部議員の強い抵抗で進まないことが容易に想定される。
イノベーションへの熱狂と同じくらい、それの社会での実現可能性を高める道筋を描くことに力を入れる事が出来なければ、素晴らしい試作品のままで終わってしまう。
逆にこれはロット数では大都会に勝てない地方や過疎地においては、付加価値で大逆転出来るチャンス。グローバルに考え、ローカルに落とし込み実践する事が肝!
福岡市長高島宗一郎






