こんばんは、福岡市長の高島宗一郎です。


 今日は市民のみなさんにとても良い報告があります。


 福岡市立こども病院の移転後の地域医療部分の受け皿として、現在天神北ランプの隣に建設工事中の新「浜の町病院」に、その役割を担って頂けることが決定しました。


 こども病院は、築後30年が経ち、建物が老朽化し手狭で、また耐震化工事が困難であることから、アイランドシティでの新築工事を進めています。
 その移転先が決定した際、私は会見で「高度医療は移転するこども病院が担い、地域医療についてはアクセスのよい現地、またはその周辺で担う体制を構築したい」とお話しをしていました。
 そしてその後、具体的にどのようにしていくのか福岡市医師会江頭会長をはじめ、小児医療を担っている先生方に協議会で検討を行って頂きました。その中で現地で建て替える場合の問題点がいくつか指摘されていました。
 特に新たな建て替えにかかるおよそ3年間の空白期間については、小児科の先生方からは改めて不安の声があがりました。


 そのような中、協議会での様々な議論の末、なんと現在天神北ランプ真横に建設中の新「浜の町病院」に、こども病院移転後の小児地域医療を引き受けていただけることになりました。
 新「浜の町病院」は今年完成ですから、来年こども病院が移転する時には、空白期間を作ることなく役割を引き継いでいただくことが出来ます。
 しかも新しい浜の町病院はベッド数が468床で、仮に現在のこども病院の場所に成人病センターを建設する場合の120床に対して、圧倒的に大規模で、最新の医療器具や人員配置なども含めて、母子ともにより充実した医療体制を享受できるようになります。

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 また、私と福岡市医師会の江頭会長で九州大学病院に協力のお願いをして、ニーズに応じて浜の町病院に医師を派遣・増員して頂くことについて、ありがたいことに前向きな回答をいただきました。
 一番重視していた「アクセスのよさ」では、現在のこども病院は、ドームでイベントがあった際の周辺の渋滞などが心配な時もありましたが、新「浜の町病院」は天神北のランプを降りてすぐ真横という、より利便性の高い場所に立地します。


 正直なところ、こども病院がアイランドシティに移転した後の小児地域医療について、どのような形で市民に提供することが出来るか、非常に気にしていました。
 しかし、今回このように素晴らしい案を取りまとめていただき、ほっと胸をなでおろすとともに、ご決断頂いた浜の町病院様、そして汗をかいていただいた福岡市医師会の江頭会長をはじめとする福岡市内の小児科医の皆さん、そして福岡大学病院、九州医療センターなど関係者の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。