血を吐くような思い、というのはああいうものをいうものなのか。
とにかく私はやり遂げたらしい。
所詮人、されど人。
あの日、不可能と思えた目的は達すれど、その目的を支え続けたいじましい願いは未だ越えられず。
後ろを見ても何も無い、前を見たならば何か掴める。そう遺された言葉は悲しい。
後ろには、何を犠牲にしても守りたかった時間があるのだ。今、どんな犠牲を払おうとも、再び前に築かれることのない時間が。
人生勉強。そんな気休めは死んでも言いたくはない。涙など流さずに済むならばそれに越したことはないだろう。どのみち人の一生なのだから。
吊るされた餌で前を向けるほど、私はもう、強くはない。
欲しいものは結局、金や地位や評価ではなく、言葉に出すのもこっ恥ずかしい類のものだった。そしてそれに向かって再び歩き出せるほどにも、私はもう、強くはないのだ。
ただ、生きてゆく。
ただ、死ぬまで生きてゆくだろう
形を変えて、願いはきっと叶うだろう。
最早、願いなどはここにないのだから。
最後の最後、半端に交えたくだらない戦が、この一年の本当の目的だったのかもしれない。
私は頑張ったよ。
つまりはそれが、言いたかったことだ。
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