フェルデンクライスメソッドを学ぶ前から
ずっと気になってたこと

最初にフェルデンについてみたHPに書いていた
「このメソッドはソマティック教育であり…」
という一文に
あ、ここには私が知りたいことの
答があるのかもしれない、と惹かれました

ソマティック教育とは
心と体を共に育むということ

「心」という器官は体内にないんです
(ちなみに「丹田」もない)
なのに、これだけ広く皆の意識にある
凄く不思議だと、ずっと気になってた

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少し前に買って寝かせてあった本

〈心はどこから生まれるのか?〉
幻冬舎/永井 哲志

消化器外科を専門とする
開業以来である永井先生が
ご自身の医院の窓から見える桜の木をモデルに
脳やからだの仕組みを観察しながら
書かれた本です

とても読みやすい文で
さほど分厚い本でもないのですが
最初から響く言葉が盛りだくさんで
なかなか前に進みません

一番惹かれているのは
「〈心〉は体の〈機能〉」
と書かれている部分です

機能!
働き や 作用、システムのことを指します
消化や循環、呼吸や体位の保持や移行などの運動も含みます

それなら、全身のそこかしこにあるような感覚にも合点がいきます
体には、脳も
それからよく心がそこにある、と言われる
心臓も、腸も含まれてますよね

感覚器(随不随問わず筋肉や五感を司るその他器官)と統合器(脳)の
時間をかけたやりとりによって育まれる
機能のひとつ
…もしや、これが〈心〉?
じゃあ、特定のどこかに存在する限られたものではなく
この、私やあなた、全体ということ?

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

こうして書いてから
「はて、統合器なんて言葉、あったかな?」
と不安になり、調べましたところ
統合器官という言葉はあるようですね
その場合、やはり脳を指すことが多いようです

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

フェルデンクライスメソッドでは
自分を自分だと認識する要素は
クローバー動き(moving )
クローバー感覚(sensing )
クローバー感情(feeling )
クローバー思考(thinking)
の4つだと考えます

この4つを

クローバー動き(moving )
クローバー感覚(sensing )
上矢印体の機能上矢印

下矢印心の機能下矢印←こう書くと〈機能の機能〉みたいになってしまう(^^;
クローバー感情(feeling )
クローバー思考(thinking)

という風に捉えて
これをそれぞれ組織立てて統合を図るのが
フェルデンクライスメソッドの
ATMとFIの2種類のレッスンだと
今のところ私は理解しています

ハート動きと感覚の組織立てと統合(心地よさの中で動く)
ピンクハート感情と思考の組織立てと統合(悲しいから怒るのか、怒るから悲しいのか)
そして統合したハートピンクハートの組織立てと統合

それから

グリーンハート動きと感情の組織立てと統合(悲しいときに笑ってない?)
ブルーハート感覚と思考の組織立てと統合(不快な時に考えは纏まらない、自分を心地よく整える)
そして統合したグリーンハートブルーハートの組織立てと統合

それから

ラブラブ感覚と感情の組織立てと統合(地に足ついてると穏やかでいられる)
ラブラブ動きと思考の組織立てと統合(行動することで計画を遂行する)
そして統合したラブラブラブラブの組織立てと統合

4つの中で、人がいつでもどこでも
コントロールしやすいのは
〈動き〉なので
フェルデンクライスメソッドのレッスンで
動きの質を高めることで
ほかの3つも高めることが可能です

ハートピンクハートグリーンハートブルーハートラブラブラブラブ
全てその人を成すもので
どこかだけを切り取って
その人だとは考えられない

Don’t divide yourself!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

書いてて纏められるのか
途中かなり不安になりましたが
今のところの考察です

なので、問いの答えは
「そこかしこにある、いつも、当たり前に」
となりそうです

ああ、スッキリしました
養成コースの3年目の終わりで
ここまで考えられて満足です