「フェルデンクライスメソッドのATMレッスンって何?」

と思われてる方が多いと思いますので
少しまとめます。

プラクティショナーの声に従って、ゆるやかで非習慣的な動きを通して気付きを得る学習法です。
(Dんさん・Oかゆさん・Rきさんの3人共通の感想が
「全く激しくない動きだけど、今までやったことない動き」
とのことでした)

自分の現在の体の状態
今の体の動かしかた
非習慣的な動きをすることで
どんな風に動きかたが変わるか
動きが変わると体への意識の向けかたが変わるか

プラクティショナーの声に従いながら
自分の動きを通して
自己への絶え間ない観察と問いかけを繰り返すことによって
気付きを促すのです。

ヨガやストレッチや健康体操ではありません。


では、前記事の続きです。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

寛さんのレッスンは
午前午後90分ずつの2レッスン。
参加者は午前11人、午後12人。
盛況です!

いつも中崎町で受ける時のような流れかな?
と思いきや、午前は緩やかにスタート。

骨格標本を皆にみせながら、骨盤がどういうふうに体の中で動いているかを説明。

ぐるっと歩いてみる。
骨盤がどんな風に動いてるか
足の裏がどんな風に床を感じてるか
観察してから
仰向けになってスキャンの後
まずは右手で自分の骨盤の辺りを触ってみる。
(普段は触らずに体感で探るのですが、今回は初めての方もおられたので)

この時に自分が床にどんな風に触れているかをチェック。
(魚拓ならぬ人拓をとるような感じで)

ウエストの辺りはどのくらいのアーチを描いて床から離れてるかな?
骨盤は外側はどこから床についてるかな?
どこまで手を差し込めるかな?

次に友達以外の人とペアを組んで
(私は唯一の男性参加者と組みました)
寛さんの声に従って
優しいタッチで、組んだ相手の骨盤を触っていきます。


男性の骨盤もなかなか大きいんだなあ。
腰のあたりの上の出っ張りが腸骨の一番外側。
そこから少しずつ背中側に回って、寛骨の縁をなぞっていく。
仙骨、自分ではわかりにくいけど、人のだと少しわかる。
尾骨から坐骨。
坐骨を優しく押すと、股が前に上がる。

同性でのペアは、そのまま股下を手をくぐらせて前にまわって恥骨まで辿ってました。
(さすがに遠慮)

ちなみに恥骨は左右が軟骨で繋がってます。
出産の時に、あまりにベイビーが大きいと、恥骨が離開したりします(割と大変←経験ないけど、私の好きな作家さんが大変なことになってました)


私は恥骨を触るわけにいかないので
(人体の構造上、恥骨じゃないところにまず触ってしまいますからね…)
骨盤の前後から両の掌を添えて、相手の呼吸の動きにあわせて掌をついていかせてみました。
呼吸で骨盤がこういうふうに動くんだ、と感じていただけました。

で、もう1度仰向けになってスキャン。
さっきと床へのつきかたに変化があったか?
あったとしたらどう変わったか?

それから歩いてみる。
皆で、ひとりずつ、今度はモデルみたいに。
歩く時の骨盤の動きがどう変わったか?
歩くという動きの質に変化はあったか?

皆でフィードバックをしあう。
最初と最後で、歩き方が皆さん少しずつ変化してる。

松江からやってきた同期のKさんは
「関西の人はなんだかんだ言って、モデル歩きしてみて、と言われたらすぐに反応するノリの良さがある…松江ではこうはいかない」
という、フェルデンに関係ないようなあるような感想を洩らしました。

ははは。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

これで90分。
休憩時間はNさんお手製のカレーと、持ち寄りのお総菜と、Kさんのお土産で、皆さんでまったり。
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安来まんじゅう。
ひょっとこ、カワイイ!

午後に続きます。