「積丹ブルー」という言葉がある。
北海道一周したときに、「一番綺麗な海は」と聞かれたら迷うことなく「積丹岬」(島武意海岸)と答える。
本当に青く南国のような海である……
その海岸のある地区は入舸(いりか)という
その港町の山あいに小学校があった。
積丹町立入舸小学校
まだ、現役の小学校かと思った……
白く傷みの無い校舎は、ただの日曜日の学校にしか見えなかった。
草木もほどほどに手入れされているようだ。
✳学校の歴史を少し……
明治20年 日司(ひづか)簡易小学校分教場として誕生しました……
昭和31年に美国町、余別村、入舸村の合併により積丹町立入舸小学校に改称されました。
開校から122年の歴史の中で約2400人の卒業生を輩出した……
✳ところで
インターネットで現役の学校内の画像を見つけました。
いつもは学校内には「潜入」することはありませんが、今回はちょっとだけ……
体育館ですね。
時間割りです……
「マリンタイム」ですか……
気になります……
そういえば学校にはこんな手洗い場もありましたね……
下駄箱です。
カラフルですね……
僕の学校はもっと汚くて臭かったな……
夜見ると絶対ビビります(笑)
さて外に出てグラウンドを見てみよう……
手入れはされてますが、ガタガタで野球⚾もサッカー⚽も出来そうにありません……
海が近いし山もある……
環境は最高ですね……
だけど冬はとてつもなく厳しい……
✳実は❗
廃校になった年からこの校舎で年に一度ライブを開催しています。
AIR SOUND OF SHAKOTAN
2010年から2015年まで、のべ85組のアーティストが演奏しています。
2016年の開催があるのならば、ライブを体感したいです……
✳最後に……
最後に目にしたのは崩れ落ちそうな船長……
成り行きはわかりませんが、海の男の像だと思われます……
土台も体も顔も朽ちてしまいました……
今は目も霞んでしまいましたが、長い年月、ここに立ちながらたくさんの子供たちの成長を見てきたのでしょう……
もうお疲れ様と言ってあげたい……
「積丹ブルー」は僕たちが見てあげる……
永遠に……
日本の片隅でひとつの学校が消えていった……
平成22年3月
積丹町立入舸小学校廃校