息子君の名前。
出産してすぐに助産師さんが
「名前は決まってるの?」
と聞いて来た。
「決定ではないけど…何となく候補は…」って感じで答えると
「じゃあ、お父さん、あなたの仕事ね。 決めてね。」
と旦那に言って病室を去って行った。
死んじゃった子に名前つけるんだ…って私はちょっと動揺した。
病院内で愛称として呼ぶ為に付けるのかなって。
けど、その後名前を付ける事がどれだけ重要なことか、又当たり前の事かという事がわかった。
その後出生届も出し(法律で出さないといけない)、国の手続きもいろいろと息子の名前で行った。
手続きをしていて感じた事、それは私たち夫婦の間に出来た赤ちゃんという扱いではなく、
赤ちゃんの両親として私たちが扱われた。
そう、メインは息子君の方。
そうして色んな手続きをしているうちに段々気づく事ができた。
私は息子を出産した。
私は母親で、旦那は父親。
私の息子は、間違いなく存在していた。
生きていた。
この国の一人の国民として受け入れてもらえて、扱ってもらってる。
その為に名前はもちろん重要だったし、当たり前の事だったのです。
名前の無い国民なんていないもんね。
私、この国で出産して、息子を産んで本当によかった。
彼は私たち夫婦の間にただ通り過ぎただけの赤ちゃんなんかじゃない。
ちゃんとこの国に存在して、産まれて来てくれた立派な一人の人間。
そう気づかせてくれた、思わせてくれたこの国の法律に、そして人々の優しさに本当に感謝しています。
ありがとうございます。
ちなみに、息子の名前は日本名ではなく、外人ぽい名前となりました。
頭文字が「ル」から始まるので、このブログでは「ルー君」として紹介させていただきます。