はぶあないすとりっぷ | 世間は私が思うよりも甘くはありませんが、あなたが思うよりも厳しくはありません。

修学旅行まであとひと月となりました。


体験コースさえ決めてしまえば

基本的に自由行動らしいので、そこは一安心です。

部の誰かとコースが同じであれば一緒に行動できたかもしれませんが

見事にバラバラで一人行動が確実なものとなりました。


が、あの班決めのときの疎外感を考えれば

一人で行動することのほうが何倍も素晴らしいことです。

中学生、小学生時代どれだけ苦しかったことか……


問題は宿泊の部屋割りだけです。


二人ずつなんて……


あぁでも、あのこたち三人で奇数だから嫌々でも混ぜてくれるかしら……


部の後輩からお土産もねだられています。

「たのしんできてくださいね」

「夜中に変な話とかしたりするんですよね」

「いいなぁわたしも混ざりたい」

「同じ学年だったらよかったのにぃ」


あとで誰もいないときに言われたのは

「さっきはごめんなさい、クラスに友達いないんでしたっけ」

「部屋で何するんですか一人で」

「ほんとうにわたしが同じ学年だったらよかったのに」

「ちゃんと帰ってきてくださいね」




きょうだいの部屋からなくなったはずのハイソックスが何足もでてきました。