うた | 津々浦々を徒然と行く。

津々浦々を徒然と行く。

まあ、色々と。色々と。

本当にありきたりな「さようなら」は
「さようなら」すら言えない
そんな、遠い距離。

別れは寂しいと言うけれど
そこにあるのにない様に見える空気の様に
そこにないのにある様に見える愛の様に
いつか見えなくなってしまうもの

だからほとんどの人が
寂しさなんてわからないまま
いつのまにか 水に交わる水滴の様に
風に溶ける花びらの様に
別れたことすら気づかないまま
「さようなら」をする

本当にありきたりな「さようなら」は
「さようなら」すら言えない
そんな、遠い距離。

それは、過去をないがしろにして
未来を放棄して
なのにそれにすら気付けない
そんな、残酷な距離。