ベニシアさん、フジコヘミングさん、そして亡き母の教え給いし事

鴨川・日蓮上人の誕生寺さん

今朝の勤行の際に御回向を賜った

母が元気になったら一緒に

訪れる予定だった鴨川

3月中旬頃は一度快復して

4月からはリハビリも

開始する予定を立てていた

上手くいけば5月末に家族旅行が

可能だと思っての予約

結果として…

その旅の日程は

母の初の月命日になった

母が亡くなった日

令和6年4月28日

奇しくも、池上本門寺の

境内の真ん中に

日蓮上人の立宗宣言を記念した

柱が立てられていた

そして日蓮上人の故郷鴨川への

旅の予定日が初の月命日

3月に予約した時には

日蓮上人の故郷である事等

全く知る由もなかった

そこには誕生寺という

日蓮上人所縁の寺が有り

当然の如く、母への御回向を

お願いする事にした

こうした見事な流れに

我が母の深い愛と

最期まで命を全うした

その覚悟を思い知らされる

母はちゃんと一緒に居てくれ

勿論鴨川にも来てくれている

そう確信を持って

家族と一緒に過ごした

プライベートオーシャンヴィラ【藍水-ransui-】千葉・鴨川 ｜【リゾグラ】リゾートグランピング

27日は心配した風雨も

日中はほとんど無くて

無事、誕生寺さんで28日朝の

御回向の申し込みを済ませ

宿泊先の藍水さんに到着

ワンちゃんたちも

お部屋やドッグラン

プール付きのテラスで

のびのびと走り回る事が出来た

夕食は地元の魚介類や

新鮮野菜、お肉と盛沢山

どれもこれも新鮮その物

とっても美味しかったぁ

大好きな鮑が柔らかくて美味しかった

金目鯛とお肉は火鍋で

一転して今朝は激しい風雨

夫もゆっくりのんびり

30分以上もシュシュを背中に

乗せたまま

旅先での風雨は龍神様からの

歓迎のセレモニー

と解釈しているアタクシ

雨音と波音に心洗われる

心地しながらゆっくりと温泉

そして読書

ベニシアさんのご主人様の

梶山正さんの著書を持参

ベニシアの「おいしい」が聴きたくて

ベニシア エッセイ Vol 84　　　里の夏景色

ベニシアさんが逝去された

のは昨年の夏至、6月21日早朝

2018年頃からベニシアさんの

病気の進行が急になって

戸惑いながらも必死に介護を

しつつ、ご自身の至らなさに

心を痛める正さんの言葉に

心を寄せた時…

ついつい…

自分自身の身に置き換え

『私は十分な事が出来たのだろうか』

と繰り返してきた問いが

また頭をもたげて来る

もっとああすればこうすれば

何かもっと出来たのでは

そんな後悔をする私にムスメが

『ママは充分にやったよ』

ときっぱりとした言葉

それはムスメの言葉だけれど

まるで母からの労いにも

聴こえてくる

ムスメ16歳、母76歳の頃

一緒に台湾に旅した

正さんのあとがきの言葉

『ベニシアの後を追って僕も

死ぬつもりでいた

でも出来なかった

命を大切に思い

一生懸命に最後の最後まで

生き抜く事の尊さを

ベニシアは身をもって

僕に教えてくれた』

ベニシアさん亡き後

呆然自失の日々の中で

立ち上がるきっかけをくれた

のもベニシアさんその人

生きる事に真摯な人々の

その姿、その魂は永遠に

愛する人々を励ますのだろう

ベニシアと正３　京都大原・二人の愛と夢の記録

母より一週間早く天に召された

フジコヘミングさん

26日にはNHKでフジコさんの

最後の日々が放送された

魂のピアニスト、逝く 〜フジコ・ヘミング その壮絶な人生〜 - NHKスペシャル

闘病中でもピアノと

向き合っていたフジコさん

もはやこれまでの時を迎え

静かに、凛として

ピアノを閉じたその姿は

精一杯生き抜いた姿とも重なり

『その時』を覚悟した表情は

いっそ清々しく、美しかった

最後の最後まで

命を全うして、周囲に

愛を届けていた人々の最期

それぞれにお見事な最期は

命の大切さを教えてくれた

オリゼ 塩麹 180g 無添加 無農薬 塩糀 米麹 麹 伝統海塩海の精使用