皆さまご無沙汰しておりました。
  
毎年恒例の夏眠状態になっている当ブログですが、更新をしていない間にコマツから新型の除雪グレーダが発売されたり、今まで川崎重工が落札し続けていた開発局の除雪ドーザをコマツが落札したりと、色々な動きがありました。
あとは除雪グレーダをキャタピラとコマツのどちらが落札したかが気になる所です!

さて、去る7月10日・11日に国立研究開発法人である、土木研究所寒地土木研究所の一般公開が行われました。

寒地土木研究所は複数のチーム・ユニットで構成されており、それぞれのチームが海・河川・道路の寒地土木に関する研究テーマを設けて技術開発や技術指導を行っています。

一般公開で展示されている研究内容は、子供でも判るように実物や模型を用いて説明されており、専門知識が無くても十分楽しめます。
実際、私が行った11日も子供連れの家族が多く、子供達も熱心にクイズラリーに参加していました!

様々な研究の中には、道路維持関係の「寒地交通」や「寒地機械技術」の展示もありましたので紹介したいと思います。

『ロータリ除雪車対応型路面清掃装置』
イメージ 1
道路維持の予算が削られる中で機械経費のコスト削減を目的として開発された、ロータリ除雪車に装着可能な路面清掃装置です。
国や自治体に最も多く採用されている、2.2m級のロータリ除雪車に装着可能とのことです。

この装置は既に開発局で採用されており、H24年度に滝川道路事務所、H25年度に旭川道路事務所に納入され、H27年度は函館道路事務所に納入される予定。
H24年度はHTR265、以降はHTR306とセットで納入されています。

イメージ 2
路面清掃装置の製造は車両と同じく日本除雪機製作所で、型式はNRC300。

イメージ 3
車両の後部には散水用の水タンクが装着され、ロータリ除雪車として使用する時は、タンクを外してバンパーを装着します。

イメージ 4
運転席内部
右側にはFMトランスミッターとマイクが装着されており、排雪時にFMラジオの周波数を使ってダンプカーへ指示を出します。

イメージ 5
操作レバーはロータリ装置の操作と兼用で、ブラシのチルト操作やホッパの昇降等を行います。

イメージ 6
助手席からの視界

イメージ 7
詳しい説明はパネルをご覧ください(逃)