本日は気脈開通法カエルクラスでした。
カエルクラスでは足裏と体幹、骨盤基底、腕の連動性をかなりの強度で連動させます。この身体の連動性というのは、同時に心、内面の自己意識の統合性を意味します。
昔ながらの、いにしえの身体使いというのは身体を連動させながら大きな力を生む事が出来るのですが、心理的、内面的な結晶化、統合性を産む事が出来ます。
地味で緻密なトレーニングこそが心理学統合を生むというのは一見、奇妙な話に聞こえるのですが、身体というのはそのまま心理を反映しているのですね。
性的に抑圧している人の身体は見事に上半身と下半身がバラバラの動きをしてますし、感情を抑圧している人の動きもハートと腹がつながってなかったりします。
これが連動性を持っていないまま、速い動きや体操法などをすると、確かに発散としての運動にはなるのですが、真の意味での「体育」、つまり身体を育む動きにはならないのです。
連動した動きというのは動きの中でエネルギーが漏れないで循環した流れを作り出します。
その循環したエネルギーの流れは中心に向かいます。中心に触れたエネルギーは再び循環するエネルギーへと循環し、その流れを繰り返します。
このサイクルに入るとその動きはすればするほど身体を強くする、練る動きになります。
プロ野球の世界でも旧世代のトレーニング方法が効果的だったのは身体の連動性があったのでその連動性を持ってトレーニングする事で身体を練れたわけですが、連動性を失くした世代にとっては旧世代のいわば伝統的なトレーニング法というのは身体を壊すトレーニングでしかなかったわけです。
古い世代の人達や性的な抑圧の無い原住民族の持つ内面的なおおらかさや素朴さというのは身体性に根差しているものだという事はあまり知られていない事実です。