百田尚樹の小説・・・。 | 子育てというボランティア

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病院での待ち時間が5時間を超えると予想できた私。
これは、何か本でもないと時間をつぶせない・・・
そう思って、院内の売店へ向かった。

そこには、そうそうたる名のある小説家の有名作品や新刊の本が並んでいた。
さて、どんな本を選ぼうか?
サスペンスか?推理小説か・・・。古本屋じゃないから
全て定価である。定価で買うに値する本を買わなくてはと
映画化された原作本などを物色するも、なんだかな~と思い。
知ってるストーリー読んでもなんか楽しくないよな~と。

私が興味を惹かれるものは、残忍な殺人事件ではなく、
トリックが巧妙すぎる推理物でもなく、恋愛本でもない。
かといって、ファンタジーでもない。
一人、あるいは数人の人生の交錯と心理描写
そこから生まれる、結末とは・・・。みたいな。
そういうのを読むのが好きだ。

東野圭吾だと、白夜行や秘密などですが・・・。
あいにく違う殺人事件系の本しかなく、
しかたなく、パラパラといろんな作家の本を手に取り
出だしと文章全体の印象が、難しくないものを選んだ。
「モンスター」と「プリズム」

百田尚樹というとV6の岡田君が主演で映画化された「永遠の0」が有名ですが。
永遠の0は地上波でオンエアーされたものを見ましたが、ああ、そうか。
という岡田君の美しさくらいで、感動はしたけども、フィクションゆえ
やはり、戦争に限っては、ノンフィクションの物の方が、心を打つなあと
感じたりもした。

そこで、整形美人の最後という、ヘルタースケルターにも似た
モンスターという作品。とにかく興味本位のみで読んでみた。
案外一気に読んでしまった。・・・でも、細かいところを読み流していたので
ラストは、「いやいや、それで?」と思ってしまい少し拍子抜けした。

そして「プリズム」…あ~そうなるんですねという、意外性はさほどなかったが。
この人の書く文章は読みやすい。でも、初めに敷かれた主人公の心理描写が
最後、読み手には解決されないまま物語が終わる様な気がする。
一番知りたいところがポキッと折れてあとは想像にお任せしますと
読者に投げられたような・・・。

何回か読み直せば、腑に落ちるという気持ちになるのだろうか?
2冊とも、恋愛が絡む物語ではあるけど、人の愛し方は人それぞれ
なのだろうけど、人を愛するという事は、
全てを捧げてもなお愛しつくせない人と巡りあう事が究極の愛かなと
私は思っているので、一方的な想いで、それが死ぬほどの強さを持っていても
それが、愛しつくせたという証にはならないのではないか?とか、
欲望とエロスと愛情とは、違うよな~とか。

いろいろ思ってしまった本でしたが、家に置いていても、主人はこれを読みたいとか思いそうにないし、子ども達には読ませたいと思わないので、早々にブックオフ行きだな・・・と思ってしまいました。


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でも、この長い小説を頭の中に文章にしてその世界を紡ぎだせる小説家とは、
その才能が素晴らしいなと思います。
私は、自分自身が、クリエイターではなく鑑賞する側の人間なのだなと
今更ながらに感じました。著者の写真を見て、このおじさんのどこから?出てきた?
って思ったりして。でも、非常に女性の内面が良く描かれている気がするのはなぜだろう?このおじさんの中に等身大で女性が入っているようなそんな印象がしました。

小説家として感じた事と、最近、沖縄とか政治関係での発言に関しては、
この記事ではまったく評価には加味していません。
あしからずご了承ください。・・・そこまで知らんから・・・。