関西から浦安に引っ越してきた当初、とても疑問に思ったことがある。
新浦安駅から、東京湾までの埋立地区、いわゆるマリナーゼの皆さんが
お住まいのマンション群について、なぜあんなにもお高いのだろうか?
と、すごく疑問でした。
だって、新浦安駅から、海のそばの高級マンションまでは歩いたら2~30分はかかるし、
マンション独自でシャトルバスがあったりするくらい、駅近ではないのに
何で海に行くほど高いのか?
まあ、駅直結のマンションで超高いマンションもあるんですけどね。
私自体は駅から徒歩5分より遠いマンションには何にも魅力を感じなかったし、
なぜたくさんの人が海のそばに住んでいるのか
みんなが九十九里浜のようにサーフィンやるわけじゃなし
そもそも、浦安市には泳げるビーチは一切無い。
海岸のそばなのに海水浴場は一個も無いんです。
なのになぜ海のそばにみんな住みたがって、
海に近ければ近いほど億ションみたいなのが腑に落ちなかったんですよね。
でも、今回の全国から集まった義援金が浦安市の花火大会に使われたと知って。
そうでなくても毎年7000万円が花火に使われていると知って、
震災前、浦安市の花火大会は廃止予定だったのが
もう、毎年行います・・・という風に変わってきたのは
あの花火大会だけが、唯一マリナーゼにとっての
既得権と優越感なのかもって思ったんですね。
私は、浦安の花火大会には実は一回も行った事が無くて
てか、毎日ディズニーで8:30から花火は上がってるし、
駅からバスとかたくさんの人でごった返す中行くのも嫌だし
炎天下で場所取りとかもありえないし。
マリナーゼの人達だけは自宅の部屋から
快適に見られるんですよね。
きっと、その浦安市の花火大会の花火が見えるという
歌い文句で、海のそばのマンションを買った人が多いからだろうな~。
逆に、浦安市内でも元町や中町のマンションは
まず、建物や部屋そのものをディズニーの花火が見える方向になるように工夫されていて
ディズニーの花火が見えることがステイタスなんですよね~。
まあ、我が家の場合はお向かいの友達のお家はマンションのベランダから見えるそうですが
残念ながら我が家からは見えないんですけどね。
ジャングルクルーズ乗るのを待ってるときみたいに
音だけお楽しみ下さいって状況ですがね。
以前、同じように中古のお家を買おうかと思ってた時
裏庭からディズニーの花火が見えますと言われたんですが
北向きだし角地でもないし前の道も狭い一方通行だし、バス停からも遠いし
擁壁のあるお家でしかも盛り土で4~5軒いっぺんに建売されたようなお宅だったので
ディズニーの花火が見えるより今のお家の条件のほうが良かったから
買わなかったんですが。
中古のお家は建っている状態や近隣の土地の状況が
見れる状態で買えるのはメリットですが
これを逃したら、次気に入る物件が出てくるかわからないってのが大きな賭けで
何回も今買わなくちゃ、駄目かも。なんて思いましたがね。
ちなみに、私達が買わなかったそのお家
去年その裏庭の向こうにマンションが建ったみたいですけどね。
きっと日当たりも悪くなったんだろうな。買わなくて良かったって思います。
昨年の震災では、マンション地域は上下水道やガスのライフラインが寸断され
断水とか、仮設トイレとかで苦労されたようですが
建物本体には倒壊とかひびとか傾くとかは無かったようなので
被害は新町地区の戸建の方が大きかったようですが
ベイエリアは液状化や津波が怖いというレッテルを貼られてしまったので
その怖いというイメージを払拭するのは花火しかなかったのかな~とは思いますが、
東北の津波で亡くなった方々の鎮魂のための花火大会とはどうも意味合いが違うのに
義援金が使われているというのはちょっと腑に落ちない気はしますね。