私達は、ランドに行く時は、この道を良く通るのだけれど
道幅のわりには、通行する人は少ない。
旅行者はまず、ほとんど通らない道でしょう。
先日子供達と歩いてこの道をとおっていたときの事
駅裏は、スロープと階段になっているのですが、
階段を下りた所で末っ子がなにかを指差して
「これは何?」と聞いてきた。
小さい子というのは、道路の縁石だとか、歩道の白線だとかの
上を歩いていく事が好きです。
それは、黄色い点字ブロックで、舞浜駅の表へと続いているのです。
末っ子に、「これは目の見えない人に、ここで階段は終わりですよ
って教えているの。それから、ここから曲がり角だっていみなんだよ」
そう話しながら、私が良くお邪魔させて頂いているブログの
ぐりこさんの息子さんのことを思い出した。
それから、ふと、目を閉じて、点字ブロックの上を歩いてみた。
靴の裏からの感覚では、私には、道がどうなっているのか、
全くわからなかったし、まわりにはわが子達しかいなかったが、
目を閉じて、数歩歩く事がすごく怖かった。
目の見えない人たちは、こういう世界の中で生きているのだと、
ほんの少しだけれど、感じた。
こんなに広い道なのに、なんて怖いことだろう。
この中を白い杖一本で歩いていくのだ。
点字ブロックに乗って止められている放置自転車。
ぐりこさんが情けないと思う気持ちがよくわかる。
目が見える世界。それが当たり前だと数十年生きてきた。
でも、目の見えない人の世界は同じ様に存在している。
なかなか、人は、自分の身内やわが子に同じ様に
障害がある人でないと、自分の感じている世界
だけじゃない世界があることに気づかない人たちが多い。
盲目という事だけではなく、いろんな障害を持って、生まれてきたり、
後天的に持つ場合もあると思う。
そんな人に出逢った時に、はじめは興味だけかもしれないけれど、
気にかけること、できれば手を出して、何か優しい気持ちで関われる
人に、自分はなりたいし、子ども達にもなって欲しい。
まだ幼稚園の年少組みのこんな小さな女の子でも気がつくことなのだから。