子どもの進学と教育の地域格差について | 子育てというボランティア

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わが子達はまだ小学5年、3年、1年、3歳なので、進学とはまだまだ無縁のように思えますが。
京都にいた頃はさらに小さかったんだけど、あまりの進学の競争の激しさに
私達の収入面で、どうしても四人分の塾代等を補っていくのは困難と判断したので、
今住んでいる土地に引っ越したと言う側面が実は、あります。

幼稚園受験にさらに激しい私立小学校受験、国立の付属小学校受験のために2歳~3歳から、
塾に通わせる親の多いこと。母親が、パートで塾代を稼ぐなんてよくある話で。
ていうか、田舎だと、中学ぐらいから塾代に母親が働くってのは良くあるけど。
専業主婦でいられるほうがめずらしいというかよっぽど旦那さんが高給取りなんですねって感じで。
まだ子ども一人の家庭なら、それでも、専業主婦でやっていけるかもしれないけど。

我が家の場合は、夫婦二人きりで飲食業やっていてけっこう雑誌にも載ってる
忙しい店だったけれど、子どもが上3人持病があったので
入退院しながらお店をやっていたので、医療費を稼いでいたような時期もありました。
それで、5年で店を閉めて、人に貸して田舎に帰ってきたのでした。

それで、今は、その家賃分で、塾代と医療費をまかなっているんですが。
話を元に戻しますが、京都より三重のほうが、確実に進学競争は、激しくないのである。
京都も三重も競争はあるけれど、圧倒的に京都のほうが、私立中高大学が多い分、
公立の中高が荒れていて、教師の質も手薄なのである。
まあ、お金と健康さえあれば、小学校中学年から夕方5時から夜9時過ぎまで塾に通わせて、
中高一貫の中学校に入りさえすれば、後はより志望の高い大学も狙えるし、
らくにエスカレーターで、そこそこ有名な大学にも進学できるし大きな大学なら、
志望学部も高等部の時点で、入ってからで、十分選べるのである。

勉強の環境としては、語学なら、ネイティブの授業当たり前だし、海外留学当たり前。
理数系や社会も、専門の先生や資料が大学関連でわんさとあるし。

まあ、医学部だけは違いますけどね。医学部に入れたい男の子の親は必死です。
京都教育大付属小学校→洛南中学、洛南高校→京都大学医学部または京都府立医大ないしは
大阪大学医学部、ここが受かるなら、東京の私立医大もうかるでしょう。
今年からは、同志社や立命の小学校が新たに出来たので、今までは京都教育大付属に入れない子は
京都女子大の付属小やノートルダム女子大の付属小や聖母女学院の付属小に入って、
さらに中学受験だったんですよ。

そして、わかったことはわが子は、女の子でよかったということと、
それでも、私達の子ども時代のように公立でのんびりなんてしていたら、
進路を決めたいと思ったときには、すでに、遅すぎると言う事なのである。
そこで、思ったこと。小学校から深夜まで塾に行くのは、絶対おかしい!!
私的にはありえない。自分がしてないのに、子どもにそんな苦痛は与えたくない。
・・・ちなみに、わが子は、大学に行って、お金持ちの坊ちゃんをゲットするのが目標らしいが。
親はまあ、大学出てる男なら、普通に安心か?って程度ですが、
まあ、大学でニートの人もいるので、一概には言えないけれど。
女の子にはいらぬ苦労はさせたくないってのが本音です。

志望する高校や大学が、私立高校なのか、公立なのか、私立大なのか国立大なのかでも、
さらに就職を見据えてというと進路ってかわってきます。
私達の若い頃は、そこそこまじめにやってれば、進学したい学科のある
最低ランクの学校でも入れたけれど、今は高校を選ぶ段階で、すでに授業内容が、
進学校とは違っていて、普通科でも、その高校を出ても、就職しか、
選択の余地がない場合もあるんですよね。
で、結局卒業してから予備校に1年ないし2年通って大学へ入学するって場合も。

特に京都はそれだけ私立中高一貫教育とエスカレーターの大学と言うシステムが
進んでいておかげで、公立の中学は、まともな教師も授業も出来ていなくて、
進学する子は親に一科目1万円からする塾に行ってるんですよね。
行けない子は、仕方ないんで専門学校を出て、就職するまたは、
ニートや親の家業を継ぐって子が多いかな。
子どもが進学したいと思う前にすでに、親の収入で道が閉ざされている。
これがゆとり教育と格差社会のゆがみです。

私も、あっちゃいかんと3年前まで頑張ってましたが、田舎に引っ越すことで、
私立の少ない県なので、公立の中学も荒れていないと言う点と進学したい子の
競争率が激しくないってだけで、安心してますが。
それでも、ゆとり教育のおかげで、学校の授業だけでは、読み書き算数は特に、追いつけないです。
それで、学習塾に行かせていますが。
でも、一番上の子は、京都では、さんざん塾に行かせて居残りも4時までさせられていて
中の下と評価されていたのに今は優等生扱いです。
親からみたわが子は、京都でも、三重でも自分の小学校時代より明らかに頑張ってたし、
まじめだし、よくできるって評価をつけなかった、小学校の先生に、
「どういう子がよくできるって評価をもらえるんですか」って質問した事もある。
でも、以前と何も変わっていない努力家のわが子は、地域によってこうも評価が違うのである。

さらに、京都は、公立の中高一貫校もでき、そこの入学には、小学校の校長の推薦書や
オール5の成績の評価ないしは、特殊技能(野球、体操、ピアノ、芸能、水泳等の実績)の
自己推薦などがあり、親は、学習塾のほかに頭のない子は、習い事や部活で、スポーツ等を
低学年から、しゃかりきに子どもの教育費にお金をつぎ込む。
かけられない子は、すでに、進む道が閉ざされているのである。

我が家の子供達には学習塾、英語塾、新体操、芸能プロダクションとさまざまなつてを
かけづり回って模索していた京都に住んでいた頃。
確かに末っ子は、全国版の時代劇に子役の準レギュラーででたこともある。
知り合いには、自分たちの店と名声、子どもが子役でステージママ。
すべて手に持っているのに、なぜそれを捨てて田舎に帰るのか?と言われた事もあるけれど、
私には、子ども達をどうしても、子どものうちに子どもらしい生活や自然の体験をさせて、
季節や人の気持ちを感じられる、考えられる余裕をもった、本当のゆとりの教育を
あたえてやりたかったんです。
昔は当たり前にあった子ども時代が、今の都会の子どもたちには無い。
いや、昔の都会の子ども達にもなかったかもしれないけど。

田舎で育ってなきゃそういうの、知らないで済んだかもしれないけど。
気づいてしまったら、自分達の店なんて子育てが終われば、またできるからって二人で思って、
帰ってきたんですよ。主人の田舎に。
でも、田舎は、退屈。その上封建的。私は、一日も早く脱出したいくらいではあるけれど、
親であるプライドと責任のためだけに頑張ってるんですが。
いろんな情報をいろんな人に聞いて、全て吸収して、消化してから、
自分達や自分の子どもにあった道を指し示したり、見守ったりしながら、
歩いていかなくてはって思っています。
ちょっと過保護かなと思うときもあるけれど。
人それぞれ、教育って、考え方があるだろうけど、私の前を歩いている先輩ママやパパには、
いろいろ教えて頂いてお手本にしながら、長い子育てをぼちぼち頑張っていきたいです。
みなさん、どうぞよろしく。