マークのオンパレードでした
そして
ただ銀行に行っただけで
28日間も勾留され
何年も裁判をすることになった
元アナウンサーの
えんせきさんのブログです。
こちらが、放映したテレビ番組。
警察での取り調べの時や
検察官からの聞き取りで
何度も言われた言葉は
犯行の瞬間が
『防犯カメラに映っている』
でした。
しかし、何度お願いをしても
カメラ映像は見せてもらえず
ただ示談を勧められるという
あまりにも酷いことが
煙石さんに降りかかっていたのです。
このような事件が起きていたことを
当時の私は知らなかったのですが
その番組の中で、
煙石さんの家族が面会に来た時に
ご家族は煙石さんに事情を訊ねず
示談を勧めたことに驚きました。
日頃の人柄は加味されず
警察から
『防犯カメラに映っている』
と言われただけで
周りはこうなってしまうなんて。
そう。ここなんです。
カメラを見たという人から
映っていたと言われたら
多くの人は
自分の目で確認していなくても
信じると思うのです。
これは私の実体験で、
過去に出会った立場のあるＡさんと
若い新人Ｂさんとの話しなのですが
朝礼で事故原因を探っていた時に
Ａさんが
『カメラを観て確認した』
と発言して
事故原因はＢさんにあると言いました。
Ｂさんは身に覚えのないことを言われ、
当惑したそうですが
腑に落ちないものの
反論をしませんでした。
そりゃそうですよね。
他の職員が参加している朝礼で
『カメラに映っていた』
と立場のある人から言われたら
例え身に覚えがなくても
まずは自分を疑うでしょう。
実際、煙石さんも
お金を盗んでもいないのに
『映っていたらどうしよう』
という気持ちになった
と語っておられました。
ですから
Ｂさんも初めは自分を疑いつつも
自分の記憶に無いことが起きたのか
と納得できない気持ちを
抱えていました。
その気持ちを聴いた私は、
Ｂさんと一緒に
カメラを見直すことにしたのです。
すると、驚くべきことに
そのような場面は
どこにも出て来なかったのです。
私はＡさんに電話をかけて
『本当に映っていたのですか？』
と確認をしました。
もちろん、
映っていたと返事をされました。
そこで
Ｂさんと私が
カメラを見直したことを伝えると
『８倍速で観たから見間違えたかも』
と言ったのです。
あまりにも苦し過ぎる言い訳に
呆れました。
２倍速だろうと８倍速だろうと
事実ではないものは映りません。
例え見間違えだったとしても
確認するために
通常モードやスローモードにして
該当シーンを
きちんと観なければなりません。
何故なら
煙石さんのように冤罪になるからです。
まぁ、この場合は
映っていないものを
映っていたと虚偽の発言をして
陥れようとした
信用毀損罪ですけども
本当に酷い話です。
しかも、そのＡさん。
『やってないと思ったら
その場で反論したら良かったのに』
と言ったんですよ。
でも、それは
なかなかできないことだと思います。
皆が参加する朝礼で
自分より立場が上の人から
説得力のある『カメラ映像』を
持ち出されたら
新人のＢさんが反論することは
なかなか出来ないと思います。
私はこのように話しました。
Ａさんにはダンマリでした。
このような経験から
どんな物も
どんな言葉も
使う人次第で良くも悪くもなる
と考えられるようになりました。
カメラの検証をするなら
該当する場面だけでも
他者と視聴することをお薦めします。
単に真実味が増すだけでなく
検証には仮説を立てることが多いので
視点の違いがあるかもしれませんし
良いことだと思います。
客観的に事実だけを映し出す
防犯カメラを活かすには
日頃から
自分の記憶に残るように
心ここに在らずの状態ではなく
心ここに在る行動をすることが
鍵だと思います。
防犯カメラに頼りすぎると
煙石さんやＢさんのような人を
貴方が
生み出すかもしれませんよ。
それではそろそろ
送迎に行ってきまーす
よろしくお願いします