意思決定支援のあり方について。 | 今日はどんなことしようかな?

今日はどんなことしようかな?

合同会社スノーフレークが運営する障がい者就労継続支援B型の「あすてる」が水曜日、
一般社団法人パルフェイトが運営する障がい児通所施設の「わんすてっぷ」が金曜日、
そして
両法人の代表が「法人代表」が週末を担当し、更新しています!

おはようございますニコニコ

 
 後半は雨が続きました。

 梅雨明けはもう少し先ですかね☔️

 

 先日、あすてるに問い合わせがあり

 就労先としてご興味がお有りだと

 仰いました。

 見学というよりお客様として来店され

 施設をご覧になることを提案しました。

 かしこまると

 直前にキャンセルしたくなるかも

 しれませんし

 さりげなく自然に見学するのが

 ご本人にとっても良いですから。



 お問い合わせのやり取りの中で

 あすてるの在り方に対して

 「とても新鮮」だと仰いました。

 実はこの「新鮮」という言葉は

 支援学校の進路担当からも頂き、

 私たちは、この立ち位置で行こう

 以前にも増してそう思えました。

 


知的障害・発達障害者等への


意思決定支援」は


生活のあらゆる分野で必要ですが


「自己決定の尊重」つまりは


「自己決定すること自体」に


支援をしなくてはなりません。


    ところが、

支援者が代行決定することだと


    支援者自身が

思い違いをしていることがあります。


当然のことですが、


ご本人が心から納得をして


決定することが出来るよう 


支援をすることが支援者の役割です。





また、「意思決定支援」は 


知的障害者等にとっての


合理的配慮をした上で成り立ちます。


僅かに表現された本人の意思を


支援者がくみ取り、応えることで 


ますます明確に


意思表示ができるようになりますし、


文字やカード、絵、写真、具体物等、


理解の仕方や理解力に応じて 


情報提供することも重要です。


ただ、自己決定をした事とは言え、 


本人自身に不利益を及ぼす決定を


そのままにしてはなりません。


ご本人にとってより良い意思決定を


「説得」ではなく「納得」をして


決められるように支援してこそ


意思決定支援と言えます。 


一般的によく言われている


失敗を通じて学ぶことについては


重度自閉症者の場合には


失敗の記憶が強く残る特性があるので


成功体験を重ねられるような配慮を


すべきだと思います。



よく耳にする自傷や他傷等の


激しい行動障害は、 



     周囲から「問題行動」と取られますが

ご本人にとっては


気持ちの表現方法であり、



    その表現を別の方法に

    変えていくには

共感と安心感・信頼感を基に


意思決定支援を行ない、


ご本人の気持ちを汲み取って


表現方法を変えられるように導けば


行動障害は徐々に軽減されます。


     しかし、軽減はされますが

     無くなる訳ではないので

     別の環境に入って

     本人に合っていない支援を受けると

     いわゆる「問題行動」が

     出てくることはあります。

     ご本人のカルテを作るような意識で

     指標該当や強度行動障害等の
 
     きちんとした障害判定や

     支援の引継を行なうことは

     ご本人の負担軽減に繋がると思います。

     
     

就Bでの生産活動は、


生きがいや社会参加、


自己実現が目的だと思っています。


労働契約ではないので、


「労働指揮命令権」はありません。 


工賃を高くする工夫も大切ですが


意思決定支援はもっと大切だと


私たちは考えています。


絵や見学、実体験等


できる限り情報提供を行なって


意思決定を支援し、


一人の成人として


ご本人の同意を得ながら


その日の作業時間や


作業種類を決めて進めます。


     不明な点や作業選択の相談は

     受けますが、

     決定権はご本人にありますので

     私たちは選択のお手伝いをします。





     
    この「意思決定」は

    障害の有無に関係なく、

    親子間では

    つい忘れられがちなことで

    親が先回りをして

    子の意思決定場面を消してしまう

    ということがあります。

    意思決定に慣れていないと

    当然ですが

    成人期に受け身な思考のままですし、

    少年期で激しい反抗に至ったり

    逆に無気力になったりと

    良い結果は生まれません。

 難しく考えず、

    幼少期から選択する練習を

    重ねられるようにするだけで

    力になると思うので

    


    「どっちのお菓子をたべる?」

    


    から

 始めてみてはいかがでしょうか。

    選択する力は

    どんな人にとっても大切です。

    


    
    厚労省が掲げる

    ノーマライゼーションの理念の下、

    様々な事柄が変わってはいますが

    事業所に実態調査のメールが来ていて

    法改正の参考にされているような

 動きがあります。

    国の報酬に翻弄される私たちは

    法改正の度に人員や書類を整え直し

    なんとか維持していますが

    もし報酬を下げられたとしても

    現在所属している人員や施設の場所を

    変えるわけにはいかないので

    法人をどう維持していくかが

    私の課題となります。

    福祉事業がどうなっていくのか

    予測を立てながらも

    前を向くしか道はないので

    頑張り続けようと思っています。




    さて、6月最後の土曜日。

 決算処理を終えられるように

 頑張ります!