以前まとめただろうか
この時期が来ると
11年たった今も思い出す
当時は東京の田舎に住んでいて
手話検定を受ける予定があったので
3,11後の週末
被災してなければ
試験はやるって言うから
不安になりながら
都心の試験会場に向かった
試験会場まではあっさり着いて
無事試験を終えた
自宅は遠かったし
当時の彼の家に一泊して
翌日帰ることにした
そして
ニュースでその夜から
計画停電が計画されたことを知るが
現実感がなかった
翌朝のニュースを見て
本格的に帰れなくなると知り
急ぎ自宅に帰るために
彼の家を出た
すると
いつもの線路に違う行き先の電車
色んな人が走って目的の電車へ向かう
いつもと違う様子をすぐ感じた
私も自宅まで行けそうな電車を急ぎ選ぶ
だけど
近くの駅までは行けなさそうだ
なるべく
自宅近くまでの駅まで行かなくちゃ
歩いて帰る覚悟をした
普段乗らない路線に乗り継ぎ
乗ったことのなかったモノレールに乗る
降りた直後の余震
鉄筋の建物と
モノレールがガチガチ
普通では聞かない物音をたてる
何度も鳴る
不快な
緊急地震警報
そして
もうここが限界という駅で
降りた
駅前に出るは初めての駅
駅前のバスロータリーには
たくさんのバスと
行列
だけどどれに乗ればいいのか
わかるはずもなく
気持ちを落ち着けるために
まず案内板に近づいた
どうやって見ればいいのか
そう思った刹那
『どこに行きたいの?』
静かに聞いてくる
男の人の声
振り返ると
65歳過ぎだろうおじさんが
私を見ていた
素直に『○○駅です』
シンプルに最寄り駅を伝えた
何も期待していなかった
直後
『あのバスが行くよ』
おじさんが指を指す
そのバスから目を話さず
『あのバスですか?』
その後の会話、言葉が思い出せない
そうだと同意は得た気がする
ほんの数秒で数回のやり取り
私は緊張と不安でいっぱいだったのだろう
そのおじさんの
顔が思い出せない
ちゃんと目を見て話しただろうか
お礼はちゃんと伝えたのだろうか
その後
不安になりながら
知らない路線のバスに揺られる
でも
1時間近く乗ったバスは
無事に目的地についた
その後更にバスを乗り換えた後
自宅まで歩いた
それから
冷静になって思う
私はちゃんとお礼は言ったのだろうか
そして
あのおじさんは
きっと地元の人
自発的にあそこで
私のように迷う人に声をかけて
案内してくれていたのだろう
制服のようなものは来ていなかったのだから
自宅まで迷いながら
2、3時間歩くつもりでいた私を
助けてくれた
その
見知らぬおじさんに感謝しています
お礼を伝えられなかっただろうことが
気がかりです
きっと何人もの人の力に
なってくれたのだと思います
11年経っても
毎年思い出します
あの時は
ありがとうございました
無事に帰宅できました
感謝しています
そう伝えたいです
