これは、事前に映画PRのためのキャストによる座談会みたいなのを見ていて
本編公開になったら見よう!って思っていました
水が怖くて、もちろん泳げない、大学の哲学の先生 小鳥遊雄司 (たかなしゆうじ)が
それを克服すべく、プールに入会するのですが・・・
その理屈っぽくてかなり面倒くさい哲学者を長谷川博己が演じていて
とてもそれらしくて面白いです
本当は泳げるので苦労したと座談会で語っていた「泳げない」人の演技
(おぼれているような泳ぎ方)が絶妙です
彼の水への恐怖には子供の頃の体験のせいもありますが
ある悲しい事件も背景にあります
その小鳥遊氏を指導する熱血コーチ役が綾瀬はるか
これがまた、本当に役にぴったり
綾瀬はるかさんは、身体能力の高さはお墨付きだし
この役のために、厳しい水泳指導も受けたということで
泳ぎも指導もとてもサマになっています
明るくてキビキビした雰囲気と天然な所もぴったり
コミカルなところも多いのですが・・・
実は、登場人物は、押しつぶされそうな悲しさ・辛さを抱えていて
この映画は、その「再生」のストーリーでもあります
登場人物達が、それぞれ、一歩踏み出して前向きになる結末なので
見終わって、何かホッとする気持ちになりました