心の淵から深くを覗き込むような | 日々たんたんと

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あちこち寄り道しながら過ごす日々の記録です。

ちょっと眠れなくてつらつらと書いてみたので、お時間ある優しいひとが読んでくれると嬉しいです。





本を読むことが好き。

でも、名作を読むことがなかなかできなくて今でも読みたい作家は偏ったまま。
それでも、本は好き。

静かな空気が満ちていて、熱い気持ちの表現も空気の密度が濃くなるような、そんな物語を読みたいと思って本屋に通う。

わたしはひとりっ子で、大人と過ごす時間が圧倒的に長かった気がする(保育園児だったので、人並みにひとと触れ合ってたと思うが)。仲良い子と逢えないならひとりで過ごすことが好きな子だった。
まぁ子どもの時間だし、たくさんの時間の過ごし方の一つが本を読むことだった。
ファンタジーに心躍らせ、淡い青春物語にキュンとしたり、ミステリーにどっぷり浸かったり。

物語の持つ空気感に惹かれるようになったのは吉本ばななさんの『哀しい気持ち』を読んだ後から。
冒頭から描かれた舞台に自分が立って匂いまで感じているように思ったのはあれが初めてだったように思う。

あとは孤独の表現。
ひとと過ごすようになっても、わたしはひとりだなぁと。孤独ではないはずなのにこの世にひとりぼっちと感じる(しかし、それは親しみも愛しさもある。子どもに返ったような)そんな気持ちを差し出してくれる江國香織さんの本。



なんでこの記事を書いてるかというと、久しぶりに読み始めから心をふるふると優しく揺さぶる本に出会ったから(答えを書くのか遅いな。)
若松英輔さんの『悲しみの秘儀』
26篇あるエピソードの一つしか読んでないけど、一気読みするのが勿体無いと既に感じていて読めない。
読み終てわたしは何を想うだろうか。