スタジオでは去年の緊急事態宣言にディアナロックダウンし、その後できる限りの感染対策をしてきました。
クラスを分割して少人数、時間短縮にし、支度、ストレッチは床にテープでゾーニング。
レッスン時間までは全員車内待機。
クラス毎にバーと床のアルコール消毒、暑くても寒くても窓は常時あけて換気。
全員不織布マスクのみ。
おかげで梅雨と夏の湿気で壁紙はヨレヨレに
最大限の対策で1年以上頑張ってきましたが、今回の感染拡大は今までで１番の危機感を持つべきだと思います
感染が拡大してきたことで、お盆休み明けのレッスンから、私は不織布マスク2重
子供たちにも改めて感染予防を促し、スタジオも最大限、開ける窓を増やし、熱中症にも気をつけながらエアコンが負けるほどの熱風にも耐え、みんなで不織布マスクでがんばってましたが‥
学校が始まったらどうなってしまうのか、スタジオだけで対策を頑張っていても、違う学校に通うみんなが集まって、いくら対策してもデルタ株を防げるのか‥数日悩み続けました。
子供たちにはお盆明けのレッスンから、この先、ロックダウンもあるかもしれないから、いまやれることをしっかりやっていこうね！と話しておきました。
貼り紙虚しく、ディアナバレエスタジオは、2度目のロックダウンをしました。
決断には葛藤がありましたが、ある家族が私に教えてくれたことが決断の背中を押してくれました。
以下、ディアナっ子のご家族に送ったメールです。
このブログを読んでくれた方にも知ってほしい大切なことなので、あえてのせます。
ミニョンクラスに、2歳と6歳の姉妹ちゃんがいました。
2歳ちゃんは今年から通いはじめて、やっとママと離れてレッスンできるようになり、２人ともレッスンを楽しみに来てくれていました。
この間の水曜日、突然お母さんから、今日で辞めることにしますとお話がありました。
お父さんがコロナ病棟のある大きな病院のお医者さんで、感染してしまったらみんなに迷惑をかけてしまうから、習い事は全部やめさせようと話し合ったそうです。
２人はなにも知らず、水曜日のレッスンも楽しそうに受けて帰りました。
バレエが大好きで、いつも階段の下から「あー、せんせーい！」と手を振ってくれた2人が、自分達には理解できないうちにバレエに来れなくなった。
お父さんは一生懸命コロナ感染対策しながら、コロナ以外の患者さんのために尽力してくれているのに。
お母さんはお父さんを支えながら家族を守っているのに。
娘たちの楽しみにしている習い事を辞めさせなければいけない気持ちを考えたらやりきれなくなりました。
私は今まで、医療従事者の方に迷惑をかけないように、と行動してきましたが、こんなに家族もつらい思いをしなければいけない状況であることを改めて知りました。
なんにも悪いことしてないのにバレエができなくなったふたり。
だから私は、この家族の思いを無駄にしないためにも、ロックダウンを決心しました。
みんなも、この家族の思いを忘れないでください。
みんな1年以上、いっぱいの我慢をしているけど、こんな小さい子供の生活まで犠牲にしてがんばってくれている人がいることを、心に留めて、彼女たちの分まで踊れるように、そしてまずは改めて感染対策をしっかりとしていきましょう。
ディアナっ子たちはみんなしっかり理解して、納得してくれ、ご家族の方からも、このご家族に対して感謝と、敬意と、思いやりの気持ち、そして改めて感染予防をしていきたい！スタジオロックダウンを考えてくれてありがとうという返信をいただきました。
中学生も、直接連絡をくれた子もいて、スタジオがお休みになるのはつらいけど、自分より小さい子が我慢しているから自分も我慢します！とか、
なんにも悪くなく、頑張ってくれている人たちがこんなに悲しい思いをしていると知って、今まで以上に気をつけて、踊れるならばこの子たちの分まで頑張らなくてはいけないと思います！とか、深いところを10代でもしっかり感じ取って自分なりの意見を伝えてくれたことに涙がでるほどうれしかったです。
長くなりましたが、私たちが思っているよりも事態は深刻です。
私は、子供たちからバレエを奪いたくない気持ちよりも、子供たち、家族の皆さんが安心できることを優先しました。
考え方は人それぞれですが、自分の判断に間違いはないと信じます。
正直者がバカをみるといいますが、
人に悲しい思いをさせたり、人を思えない人こそ、バカをみてると思うんです。
人生長い。
死ぬときに、人を思えた人生でよかったよかった
と思えれば私は幸せです
姫様たちよ。
再びのディアナ城は眠りにつきますが、目覚めたときにきっと素敵な自分になっています。
あなたたちは、本当にすばらしい姫様です
