2分間のお姫様 | ディアナバレエスタジオブログ

ディアナバレエスタジオブログ

静岡県藤枝市のディアナバレエスタジオのブログです!

今日は、ディアナっ子の中学3年生、菜々子が書いた作文を紹介しますニコニコ
藤枝、焼津、島田の3市の中学校から選ばれた作文が冊子で発行される「わかしだ」に載ったのを、ディアナ唯一の王子ニヤリがくとが、「先生、菜々子ちゃんの作文が載ってます。バレエのことが書いてあります!」って、貸してくれました。


2分間のお姫様

私はクラシックバレエを習っています。
8歳から始めて、中学に入っても部活に入らずにバレエを続けています。
私が習っている教室は、年に1回発表会があります。1年間この日のためにレッスンをがんばっています。
その発表会で、私はソロを踊らせてもらえることになりました。
ソロに選ばれるのは2、3人で、私の1つの目標でした。いつか踊ってみたいと思っていた役をやらせてもらえることになり、選ばれた時は嬉しくて涙があふれてきました。
その日に先生は、
「発表会までは今まで以上に厳しい指導になります。ついてこられないならやめてください。中途半端な気持ちは許しませんから。菜々子ならできるって可能性が少しでも見えたから選びました。私も指導をがんばるから菜々子もがんばってね。」とおっしゃいました。
私はどんなに辛くて大変なレッスンでも選ばれたからにはがんばろうと心に誓いました。
~中略~
ある日、私はひどく怒られました。
「全然立って踊れてないじゃん。1番の基礎ができてない。最初から最後まで踊りたいって気持ちが全く見えない。自分で諦めてるじゃん。」
今までにないくらい怒られ、とても悔しくて泣きました。そして先生は、
「私がソロに選んだとき、最初に言ったことを覚えてる?何で選んだのか言ったよね?」と言い、もう1度あの時の言葉を言ってくださいました。
先生が私をソロに選んだ理由、それを聞いて心に誓ったことを思い出しました。
自分でも、今のままではだめだと分かっていたけれど、それを認めるのが怖くて、気持ちで負けていたのです。
~中略~
毎回レッスンで学ぶことが多いのですが、その中でも1番大切だと思ったことは、「責任をもって踊る」ということです。
~中略~
お客さんより高い舞台に立たせてもらい、見ていただくことはあたり前のことではないので、きれいに踊る責任もあります。
約2分間しかない踊りですが、その2分間には大きな責任があります。
だからそのことを忘れずに踊ります。
そして、いつも厳しいけれど愛のある指導をしてくださる先生に、私の思いを込めた精一杯の踊りで感謝の気持ちを伝えます。
先生は、バレエを通して、バレエ以外の大切な事も教えてくださいます。
あの日、心を鬼にして怒ってくれたから、私は今がんばることができています。
だから、先生には日頃の感謝を、お客さんには見にきてくださる感謝の気持ちを伝えるように、2分間を全力で、今まであったことを踊りに込めて、踊りたいです。

終わり。


泣きましたえーん
全部、ちゃんと、伝わってたんだなって。
ちゃんと、受け止めてくれてたんだなって。
もちろん菜々子には伝わってるって思っていたけど、こうして、私が読むことはないはずの作文で書かれていたことが本当にうれしかった。
そこまでちゃんと思ってくれてたなんて…

そして、本番、菜々子は、私の中で最高のオーロラ姫を踊ってくれましたラブラブ 

なによりも、「お客さんより高い舞台に立たせてもらい、見ていただくことはあたり前のことではない」
この気持ちが、本物の姫の品格。

嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
菜々子、ありがとう。
がくとも…ありがとう照れ
幸せだ、わし。