蝉が最後の力を振り絞って鳴いています。
いつの間にかもう9月。
8月27日に私の父が他界しました。
まだ1週間位しか経っていないのに、
1か月以上前の出来事のように感じます。
闘病中だったので、覚悟していたとはいえ、
あまりに突然だったので、
きちんとお別れの言葉も言えませんでした。
父の亡骸にかけた一声は、
「おつかれさま。よくがんばったね。」
感情にブロックがかかってしまったようで、
しばらくは涙も出ませんでした。
病棟の窓から昇る朝陽が、
父の旅立ちを祝福しているように感じる一方で、
何一つ変わらず流れている日常を
すごく冷めて俯瞰している自分がいました。
今、私の父が亡くなったというのに、
世の中は何ひとつ変わらないんだ・・・
生まれて初めての不思議な感覚でした。
葬儀の最中も、全てが非現実的で、
みんなが「お葬式」というドラマの役を演じているような錯覚に
陥ってしまいました。
(もしかしたら、
誰もが人生というドラマを演じているだけなのかもしれない。)
フトそんなことを考えたり…
父とは、この世界ではもう会えないし、
会話をすることができないと思うと、
本当にさみしいけれど、
また数十年後、どこか別の場所で会える気がします。
それまで さようなら。
たくさんの愛情をありがとう。