例年、M-1~年始までは、お笑いのネタ番組が続くため、お笑い脳が活性化される。

今回取り上げるのは
『かしまし娘』
50代以上の人しかピンとこないかもしれません。
この写真、40年位前ではないか?
中央が歌江(長女)、左が照枝(次女)、
右が花江(三女)。実の姉妹である。
芸歴は古く、歌江師匠は89歳で芸歴86年
かしまし娘としては60年を越える。

歌『江』、照『枝』、花『江』。
『歌江』『花江』は本名まま。
なぜか照枝師匠だけ『枝』である。本名は『照江』なのに。



現在は、それぞれ個別の活動をされているが、
左の照江師匠は時々ドラマでも見かける。
池井戸潤の『陸王』の工場にいたお婆ちゃんは、
照枝師匠である。
そして、この方の息子さんは、タレント磯野貴理子の元夫。

私の好きなネタが入った漫才
姉妹でも好みが違うというネタが入っている
どんなお風呂がそれぞれ好きか。
歌江『うちは牛乳風呂が大好き』
花江『うちは菖蒲風呂が大好き』
照江『うちは男風呂が大好き』
という具合に照江師匠がボケ倒す
『うちは辛党』
『うちは甘党』
『うちは日本刀』
とか
『うち』とは『私』の意味で、主に関西、西日本で使われる方言。

1981年に『かしまし娘』としての漫才の活動を終了するが、これは『かしまし娘』の意志ではなく、当時の松竹芸能の社長が突然かしまし娘の活動終了を発表したようで、ご本人達もびっくりされたような話を聞いたことがある。

ザ・ハンダースの想い出の渚の後半に、花江師匠のモノマネの部分がある。あんまり似てないけど。雰囲気だけ。

そしてキム兄こと木村祐一がオールディーズというコンビを組んでいた頃
相方の栩野(とちの)が、一発芸で花江師匠の顔マネをしていた記憶があって、これが私的には爆笑だった。

若い頃の上沼恵美子は、かしまし娘の歌江師匠には相当いびられていたようで、昔は時々そんな話をラジオなどでしておられた。

お笑いと言えば関西が本場であることは、誰しもが認めることだと思うが、その関西で最も由緒のある賞レースが『上方漫才大賞』である。
ダウンタウン、オール阪神巨人、中川家、ブラマヨ、フットボールアワー、千鳥、笑い飯etc
皆がよく知る芸人が大賞を取っているが、第一回の受賞者は、やすきよでも、いとこいでも、ダイラケでもない。
かしまし娘が第一回の受賞者なのである。

並みいる爆笑コンビを押し退け、関西演芸界の頂点を極めた姉妹トリオ。
それが『かしまし娘』なのだ。

やっぱりおもろいわ~